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2025.11.17
知財ニュース
NASA、次世代静音超音速航空機「X-59」の初飛行に成功

ロッキード・マーティン社は、NASAと連携し、静音超音速航空機「X-59」の初飛行(初の試験飛行)に成功したと発表した。
「X-59」は、音速を超えた飛行で発生する衝撃波による爆発音(ソニックブーム)を低音に抑えながら超音速飛行が可能な航空機だ。このソニックブームを抑えることで陸上における超音速飛行の大きな障壁の一つを克服することを目指している。
また、この航空機の開発と飛行試験の成功は、現在の航空機の2倍の速度で効率的かつ持続的に乗客と貨物を輸送できる将来の新世代の超音速航空機への道を切り開くとしている。
今回の初飛行で、「X-59」はカリフォルニア州パームデールにあるロッキード・マーティン社のスカンクワークス施設から離陸し、カリフォルニア州エドワーズにあるNASAアームストロング飛行研究センター付近に着陸した。今回の試験は亜音速域での安全性・基本性能を確認する内容となった。
同社は、NASAと協力して、今後数ヶ月にわたり「X-59」の飛行範囲の拡大を目指す。この試験の計画では、爆発音を抑える最適な速度と高度を達成させるとしている。この試験後、音響特性を測定し、地域の受入試験の実施も予定している。
Top Image : © Lockheed Martin


