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2025.08.27

知財ニュース

豚と人の細胞で作る「人工歯」、2ヶ月で歯の構造を形成―インプラント代替を目指す再生歯

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アメリカのタフツ大学の研究チームは、豚と人の歯の細胞で作成した人口の歯についての研究論文を発表した。これは、歯のインプラントに代わる代替手段になる可能性があるとのことだ。

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近年、インプラントで治療することがますます普及し、現在、このインプラントには合成チタンインプラントが使用されている。しかし、咀嚼の力がインプラントから骨に直接伝達されるため、時間の経過とともに骨吸収が起こり、インプラントが破損する可能性がある。また、予測生存期間が約15年であることや、インプラント周囲炎のリスクがあることから、依然として健康上の問題が懸念されている。

天然の歯であれば、歯周靭帯(PDL)組織を介して顎骨に固定されており、咀嚼の力を吸収して調整することで、健康な骨の維持を促進することができる。天然歯と同様の特性を持つ生体組織で構成された歯を作製できれば、現在使用されている合成チタンインプラントに比べて大幅に改善されるとされている。

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研究チームは、豚の細胞を取り除いた歯胚に人間の歯髄細胞、豚の歯の細胞、血管の細胞の一種であるヒト臍帯静脈内皮細胞を播種し、人口歯胚を作製した。

実験ではこの歯胚を2歳のミニブタの顎に移植した。その結果、移植後2ヶ月から4ヶ月で歯のような構造が示されたのだという。移植後2ヶ月で62.5%、4ヶ月後には50%で歯の状態の構造を形成した。この構造では、象牙質、エナメル質、セメント質などが確認できたとのことだ。

この研究結果は、現在使用されている歯のインプラントに代わる臨床的に意義のある代替手段となる可能性を示唆しているとしている。

研究論文はこちら

Top Image : © タフツ大学

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