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2021.07.09
知財ニュース
「空飛ぶ車」が2023年より販売開始ーエアモビリティ株式会社がスイスDufour Aerospace社の「eVTOL」の販売権を獲得
「空飛ぶクルマ」のプラットフォーム事業を手がけるエアモビリティ株式会社が、スイスの空飛ぶクルマメーカーであるDufour Aerospace社と日本市場における代理店契約を締結したことを発表した。
エアモビリティは、メインプラットフォームであるASCP(エアモビリティ・サービス・コラボレーション・プラットフォーム)の自社開発と、海外の空飛ぶクルマメーカーの日本市場参入の支援を通じ、簡単かつ安全に航行できる空のモビリティサービス提供を目的とした企業。
同社が販売権を獲得したDufour Aerospace社の機体は、長年航空機開発で培ったノウハウと最新の技術や特許をベースとする高い性能が特徴。さらに各国での型式認証実績、企業理念、製品実現可能性などの要素も加味し、今回の代理店契約に至ったと明かしている。なお、販売は2023年より開始する予定とのこと。
【共同創設者兼CEOであるThomas Pfammatter氏のコメント】
このたび日本での「空飛ぶクルマ」関連プラットフォーム事業のリーディングカンパニーであるエアモビリティ株式会社と協働できることは非常にうれしいことです。日本市場は「空飛ぶクルマ」に対して高度な要求があり、それを前提とした普及計画があることを理解しております。我々の製品は高い理念のもとで開発されており、製品ラインナップも充実しておりますので、その要望に十分応えていけると確信しておりますーー当社の製品は最高レベルで設計、生産されており、エアモビリティ株式会社との長期的な関係構築ができることを非常に楽しみにしております。
【エアモビリティ株式会社の代表取締役社長CEO浅井尚氏のコメント】
このたび日本市場での「空飛ぶクルマ」の販売権を確保できたことをうれしく思います。Dufour Aerospace社を選択するに際し、熟練した管理チーム、各国での型式認証実績、技術の成熟度、企業理念、製品実現可能性などいくつかの要素を慎重に検討いたしました。その結果、Dufour Aerospace社の「空飛ぶクルマ」は、他社と比較しても非常に魅力的であり、今後、日本市場のニーズに合った機体供給ができると期待しております。
昨今、世界中で「空飛ぶクルマ」関連のニュースが頻繁に聞かれるようになっており、日本国内でも経済産業省と国土交通省が設立した「空の移動革命に向けた官民協議会」では、2023年を目標に事業をスタートさせることを示唆している。さらに、2025年に開催される大阪万博では「空飛ぶクルマ」を使った観客の輸送サービスも予定されており、ニーズの高さが伺える。
私たちの頭上を車が飛び交う光景が当たり前となる未来は、意外と近いのかもしれない。
Top Image : ©エアモビリティ株式会社