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2021.10.01
知財ニュース
声帯摘出者による「CoeFont CLOUD」の利用が無料に─声を失っても再び自分のAI音声で会話できる世の中をサポート
1回500円から・最短約15分という低価格かつ短時間の収録で、AIが自分の声を自然な発声の音声合成に変換してくれるWebサービス「CoeFont(コエフォント)」が、今後声帯摘出手術などにより声を失う可能性のある人に対してサービスの無料提供を開始。
CoeFont CLOUDで自分の声を収録することで、声を失った後もスマホやPCから簡単な文字入力で自分の声の音声合成が利用できる。すでに摘出している場合は、運営するYellston側が既存の音声モデルを提供する。
従来の1文字ずつ繋げて音声にするようなサービスとは異なり、AIを活用して文脈に応じてアクセントを予測し、本人が話しているような音声が作成できるため、実際に会話をしているような体験が可能に。
News23(TBS)が行った実際にCoeFont CLOUDを利用する声帯摘出者へのインタビューでは、「とても手軽で、何気ない会話が楽しめて、前とあまり変わらず楽しい会話ができます」といったコメントが寄せられた。
将来的には、声帯があった時代の音声データを基に、失った声を音声合成で復元することも予定している。今後CoeFont CLOUDが普及することで、発声障害によるコミュニケーションの困難を防ぐことが期待されている。
Top Image : ©株式会社Yellston