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2025.05.22

知財ニュース

Apple、次世代の車載機能「CarPlay Ultra」提供―アストンマーチンから順次展開

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米Appleは、自動車との一体感を高めた最新の「CarPlay Ultra」を、英アストンマーチンの車両に搭載した。「CarPlay」は、iPhoneをカーナビやカーオーディオなどとつないで操作できる機能で、車のロックや通話などにも対応する。既存機能をベースに融合性を高めた「CarPlay Ultra」の提供は、今回が初となる。

最新機能の提供は、現地時間2025年5月15日より開始。アストンマーチンは、米国とカナダ向けに、新車注文から提供をはじめる。同社の次世代インフォテインメントシステム(インフォメーション(情報)とエンターテインメント(娯楽)の機能を提供する車載システム)を搭載する既存モデルにも、今後数週間で展開していくという。

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「CarPlay Ultra」は車両内の全スクリーンに対応する。情報コンテンツだけでなく、計器類の情報もリアルタイムにスクリーンに反映。地図やオーディオといったiPhoneからの情報と、スピード・燃料・空気圧・エンジンの回転数などの車両情報を表示できる。

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操作性も高めており、タッチスクリーンや物理ボタン、Siriから、オーディオシステム・ラジオをはじめ、エアコンの温度調節などの車両機能も設定できる。スクリーンレイアウトの変更機能や情報を一覧表示するウィジェット機能も搭載している。

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自動車メーカーに応じてカスタマイズできるのも特徴だ。Appleは、各メーカーのデザインチームとのコラボレーションによってカスタム仕様を作製するとしており、車両に合わせて「CarPlay Ultra」を搭載できる。

アストンマーチンが「CarPlay Ultra」を組み込んだ次世代インフォテインメントシステムは、2023年に開発。同社が初めて自社開発したシステムで、今回のシームレスな統合が実現したという。「CarPlay Ultra」を搭載した車両は、米国とカナダを皮切りに展開し、今後1年以内に全世界に拡げていく予定だ。

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Appleはブログの中で、世界中の自動車メーカーが「CarPlay Ultra」の対応に取り組んでいるとコメント。現時点で、韓国のHyundai(ヒョンデ)やGenesis、Kiaが搭載を予定している。

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Top Image : © Apple Inc.

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