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2022.11.24

知財ニュース

ゴールドウインとシンフラックスが共同プロジェクト始動─生地裁断時の廃棄量3分の1へ

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株式会社ゴールドウインは、ファッションロスゼロを目指すデザインシステムを開発するSynflux株式会社と共同で、生地裁断時の廃棄量を削減するコラボレーションプロジェクト「SYN-GRID」を立ち上げた。

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「SYN-GRID」は、ゴールドウインが培ってきたパターン(型紙)技術に、Synfluxのファッションロスゼロを目指すパターンメイキング「Algorithmic Couture」を導入することで、生地の廃棄を減らし、ファッションの新たな生産システムを探究するプロジェクト。衣服の3Dパターンデータを、三角形や四角形といった幾何学の型紙に変換できるアルゴリズムにより最適化することで、生地の廃棄量を最小化し、サプライチェーンにおける複雑な課題を解く新たな手法を確立した。

手作業の工程を活用した従来の型紙作成では、曲線により裁断時に無駄な部分が多く排出されていたが、本プロジェクトでは3Dパターンデータを取り込み、低廃棄2Dパターンデータを自動生成。日常では可視化されない制作背景にスポットライトを当てることで、環境負荷低減の透明化を実現した。

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「SYN-GRID」プロジェクトでは、11月8日より「NEUTRALWORKS.」からフリース素材の新製品を2型、11月18日より「THE NORTH FACE」からGORE-TEX素材の新製品1型を展開する。これらは、従来に比べて生地の廃棄量を3分の1に削減したアイテムとなっている。

ゴールドウインとSynfluxが出会いから2年の歳月をかけて実現した本プロジェクト。両社では、「SYN-GRID」プロジェクトのプロセスに環境負荷を低減する新素材を積極的に使うことで、廃棄削減だけでなく、リユースやリサイクルへの循環まで導き、より持続可能なシステムを目指していきたいとしている。

ニュースリリースはこちら

「SYN-GRID」公式サイト

「SYN-GRID」製品販売サイト

Top Image : © 株式会社 ゴールドウイン

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