News
2024.09.06
知財ニュース
リユースプロジェクト「REUSE SHIFT」始動ーSHIRO・ブルーボトルコーヒーらとコラボ、資源循環社会をリード
ワンストップでものが循環する仕組みを創る「循環商社」ECOMMITは、新コンセプト「REUSE SHIFT」を始動すると発表した。同社は、あらゆるものが循環する社会のために、環境負荷がより低い“リユース”への取り組みへと大胆にシフトしていくアクションを支援し、1社だけでは難しい資源循環の取り組みを推進するとしている。
「REUSE SHIFT」の1stチャレンジャーとして挑戦するのは、コスメティックブランドの「SHIRO」。「SHIRO」は、ブランドが誕生して今年15年を迎え、すべての資源の価値を見つめ直し循環させながら、地球の未来のため廃棄物ゼロを目指す「SHIRO 15年目の宣言」を昨年末に表明している。
SHIROは、「SHIROリユースプロジェクト」を掲げて、世界的にも難しいとされている化粧品容器の“リユース”に挑戦し、大規模な容器回収と”リユース”を前提としたものづくりに取り組むと発表。本プロジェクトの期間中に目指すのは、SHIROの使用済みガラス容器1万本と、次の人につなげるための衣類3万着の回収だ。
このプロジェクトは、2024年8月8日(木)〜10月31日(木)までの期間を実証試験とし、全国のSHIRO店舗で顧客から使用済みガラス容器を回収し、リユースした容器で新たに製品を渡すための検証を行う。
さらには、衣類の廃棄における問題にも向き合い、”リユース”の文化をつくり本質的な循環をかなえるため、着られなくなった衣類や次の誰かに着てもらいたい衣類をSHIROの一部店舗で使用済みガラス容器とともに回収し、相乗効果を図る。
また、実証試験の期間中に回収したガラス容器を再利用するリユース製品や、リユースする衣類などを販売するPOP UP STOREを年内に開催する予定だ。
同社の「REUSE SHIFT」の取り組みは、SHIROのように自社の製品やビジネスの一部をリユースに変換し、社会を牽引するための大胆なチャレンジを行う”Challenger”と、世界的にもリユースの壁となっている回収を全国で共に支える”Co-Challenger”の企業/ブランドとで成り立っている。
SHIROに続いて、Next Challengerとしてブルーボトルコーヒー・LINEヤフー・三井不動産レジデンシャルも参画を表明している。
回収対象のコットン素材トートバッグの一例
ブルーボトルコーヒーは、SHIROの使用済みガラス容器や衣類、ブルーボトルコーヒーのコットン素材のトートバッグ、SHIROの使用済みガラス容器、衣類の回収を、全7都市のブルーボトルコーヒー カフェで実施。ECOMMIT・SHIROと共に同日からの回収をスタートする。
その後、回収したブルーボトルコーヒーのバッグは洗浄後、カフェから出たコーヒーの抽出殻を使用して染色し、SHIROのガラス容器も洗浄・充填を行い、改めて販売するリユースを実施する。回収対象のアイテムを持ち込みの人々に向けて、ブルーボトルコーヒーとSHIROで使用できる共通クーポンも用意する。
「REUSE SHIFT」を始動するECOMMITは「捨てない社会をかなえる」ために、ものが循環するインフラをビジネスで実現する循環商社だ。全国7箇所に⾃社の循環センターを持ち、不要になったものを回収・選別・再流通している。さらに、"ものの流れ"をデータ化する⾃社開発のトレーサビリティシステムにより、リユース・リサイクル率の算出や、CO2削減量のレポーティングまで⾏うことで、企業や⾃治体のサステナビリティ推進に向けたサービスを包括的に提供している。
Top Image : © 株式会社 ECOMMIT