日本最大級のデザイン&アートフェスティバル【DESIGNART TOKYO 2026】開幕、第10回はKK線をメイン会場に都内約70会場で開催
日本最大級のデザインとアートの祭典「DESIGNART TOKYO 2026(デザイナート トーキョー 2026)」が、2026年10月30日(金)から11月8日(日)までの10日間、東京都内各地で開催される。デザイン、アート、インテリア、ファッションなど、さまざまなジャンルのプレゼンテーションが行われる本祭典は、今年で第10回を迎える。世界13カ国から約150組のクリエイターが参加し、約70会場で作品を発表する。
今年のテーマは「Hibiki」。五感に響く作品が、銀座・東京・六本木・外苑前・表参道・原宿に加え、今年新たに加わった代官山・池尻の各エリアに集まる。本記事では、透過型LEDや金属3Dプリンタといった最新技術を用いた展示から、廃棄衣類やアルミなど素材の可能性を問い直すプロジェクトまで、テクノロジーと素材の視点から注目の展示を紹介する。
旧東京高速道路に現れるメイン会場「AUTOBAHN / KK線」
今年のメイン会場は、高度成長期に都市インフラとして使われてきた東京高速道路の中核「KK線」。制限速度のないドイツの高速道路「AUTOBAHN」になぞらえ、デザインとアートの可能性を広げる約4,000㎡の会場として、建築家・津川恵理氏が率いる建築デザインスタジオ「ALTEMY」が空間を手がけた。会場は、展示とインスタレーションの「EXHIBITION」、期間限定ストア「AUTOBAHN - The Design Store」、天空カフェ「PARK & CAFÉ」、トークやライブを行う「STAGE」の4エリアで構成される。メイン会場の開催は10月30日(金)から11月3日(火・祝)までの5日間で、入場にはチケットが必要となる。

エリア:銀座
会場名:AUTOBAHN / KK線
住所:KK線(旧東京高速道路)数寄屋橋交差点〜銀座一丁目(日比谷駅、銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅から徒歩5分以内)
会期:10/30 - 11/3
時間:10:00 - 19:00(最終入場18:00)※初日は12:00から、最終日は17:00まで(最終入場16:00)
チケット:5日間通し券 前売5,000円/1日券(一般)前売3,000円 ほか(税込)
テクノロジーが拡張する知覚と造形
◾️Landscape Superimpose LED | Konel & X Vision

メイン会場のSTAGEでは、クリエイティブカンパニーのKonelとX Visionが共同開発する透過型LEDビジョンシステムを用いた新作インスタレーションが発表される。実際の風景と映像が重なり合う知覚体験をつくる作品だ。設置場所のKK線は、かつて舟が行き交った水路を埋め立てて車の道となり、いまは人が歩く場所へと変わろうとしている。その土地の記憶に呼応し、行き交う人の流れをもとにイメージが生成されるため、作品は常に異なる姿を見せる。
エリア:銀座
会場名:AUTOBAHN / KK線 STAGE
会期:10/30 - 11/3
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/exhibitions/14027/
◾️金属3Dプリンタが紡ぐ世界 -STRUCTURE LAB- | 三菱電機 統合デザイン研究所

三菱電機 統合デザイン研究所は、金属3Dプリンタだからこそ造形できる「構造」に着目し、未来のプロダクトや建築の可能性を探った。新しい造形方法がものづくりをどう変えるのか、その実験の過程を展示する。昨年の「金属3Dプリンタが紡ぐ世界」に続く出展となる。
エリア:銀座
会場名:AUTOBAHN / KK線 EXHIBITION
会期:10/30 - 11/3
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/exhibitions/13801/
◾️MOIRÉ 干渉するイメージ | amana inc. / FIGLAB / Qosmo, Inc.

アマナが長年培ってきた写真の知見を起点に、amana、FIGLAB、AIを用いた表現を手がけるQosmoの3者が、それぞれ異なる方法で生み出したイメージを紹介する。空に重なる雲、ビルに映る光、街を行き交う人々のように、性質の異なるものが干渉し合うときに生まれる新たな視点がテーマ。自然と人工物、作家と鑑賞者、人と街のあいだに生じる干渉を、未来のイメージへとつなげる。
エリア:銀座
会場名:AUTOBAHN / KK線 EXHIBITION
会期:10/30 - 11/3
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/exhibitions/13814/
◾️響き | RANGE ROVER × Klein Dytham architecture

DESIGNART TOKYO 2026のオフィシャルカーを務めるRANGE ROVERは、東京を拠点とする建築事務所Klein Dytham architectureと共同で考案したインスタレーション「響き」を披露し、新型「RANGE ROVER SV ULTRA」の実車を日本で初めて公開する。同車は、乗用車として世界で初めて静電型スピーカーを搭載したほか、次世代型の車載用振動音響テクノロジーや世界初のセンサリーフロアを備える。車両の上に吊るされた波形の構造物は、こうした音響技術を表現したものだ。
エリア:銀座
会場名:AUTOBAHN / KK線
会期:10/30 - 11/3
素材の循環と新たな使い方
◾️RE : FIT | AZUMA PLYWOOD × HAKUTEN

廃棄衣類から生まれた建材「PANECO® board M」を使い、KK線に構造物を設置する。かつて身体に沿うものだった衣服が建材となり、人の行為や環境に応じて役割を変えていく。その性質を軸に、モノと空間の境界にとらわれない居場所をひとつの構造体の中につくる試みだ。
エリア:銀座
会場名:AUTOBAHN / KK線 EXHIBITION
会期:10/30 - 11/3
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/exhibitions/13807/
◾️FUWA | HaKU Design Studio

ワコールとの協業により、同社が開発した立体メルトブロー技術「Melooop」を用いて制作した照明作品。有機的・幾何学的なパターンを成形し、繊維ならではの柔らかな質感と、光がやさしく透過する表情を生み出した。
エリア:銀座
会場名:AUTOBAHN / KK線 EXHIBITION
会期:10/30 - 11/3
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/exhibitions/13804/
◾️SEPARATION 空間をほどく | 乃村工藝社

今年新たに加わった代官山エリアでは、乃村工藝社が資源の循環をテーマにした複数のプロジェクトを展開する。「SEPARATION 空間をほどく」は、空間の設計段階から解体後のことまで考えるプロジェクト。解体後の再利用・再資源化につながるよう、素材ごとに分けられるデザインの可能性を探る。
エリア:代官山
会場名:ヒルサイドフォーラム
住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟
会期:10/30 - 11/3
時間:10:00 - 20:00(11/2は17:00まで、11/3は18:00まで)
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/exhibitions/13832/
◾️アルミは動き出す | UACJ × 乃村工藝社

UACJと乃村工藝社が、見過ごされてきたアルミの魅力と可能性を探るプロジェクト。素材と向き合うなかで見えてきた、アルミが柔らかく揺らぎ、意思を持つように有機的に動き出す瞬間に着目し、人とアルミの新たな関係を試みる。
エリア:代官山
会場名:ヒルサイドフォーラム
住所:東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟
会期:10/30 - 11/3
時間:10:00 - 20:00(11/2は17:00まで、11/3は18:00まで)
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/exhibitions/13824/
UNDER30の気鋭作品
◾️BONE VOYAGE | Fushi Sano + Mio Haruhana

東京ミッドタウンの「TOKYO MIDTOWN DESIGN LIVE 2026」では、UNDER30の2組のクリエイターが作品を展示する。「BONE VOYAGE」は、多関節アームと骨伝導スピーカーを使い、鑑賞者の頭蓋骨に直接音を届ける作品だ。独立して動く3基のアーム型デバイスで構成され、鼓膜を介さずに音を知覚させる。都市の環境音やそれを加工した音を、頭蓋骨そのものが耳になったかのように聴く体験ができる。
エリア:六本木
会場名:東京ミッドタウン ガレリア 2F lucien pellat-finet 横
住所:東京都港区赤坂9-7-1
会期:10/16 - 11/4
時間:11:00 - 20:00
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/exhibitions/13818/
◾️Tempura Object | 鍋梨世知

「揚げる」という調理を、工芸的な造形プロセスとして捉え直す試み。紙や繊維を衣と油で変質・硬化させ、制御と偶然のあいだから生まれる形と過程を通して、工芸の新たな可能性を示す。
エリア:六本木
会場名:東京ミッドタウン ガレリア 2F lucien pellat-finet 前
住所:東京都港区赤坂9-7-1
会期:10/16 - 11/4
時間:11:00 - 20:00
https://www.designart.jp/designarttokyo2026/exhibitions/13817/
これらの作品の数々は、「DESIGNART TOKYO 2026」で実際に体験可能だ。詳細は公式サイトを確認されたい。
DESIGNART TOKYO 2026 開催概要
テーマ:「Hibiki」
会期:2026年10月30日(金)〜11月8日(日)の10日間
エリア:銀座・東京・六本木・外苑前・表参道・原宿・代官山・池尻
メイン会場:AUTOBAHN / KK線(旧東京高速道路)数寄屋橋交差点〜銀座一丁目 ※10/30〜11/3の5日間、要チケット
出展者数:13カ国 約150組 / 会場数:約70会場
主催:DESIGNART TOKYO 実行委員会
発起人:青木昭夫(MIRU DESIGN)/川上シュン(artless)/小池博史(NON-GRID)/永田宙郷(TIMELESS)/アストリッド・クライン(Klein Dytham architecture)/マーク・ダイサム(Klein Dytham architecture)
オフィシャルウェブサイト:https://www.designart.jp/designarttokyo2026/
Top Image : © 株式会社デザイナート





