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2022.07.07

知財ニュース

岩谷技研、自社開発の気密キャビンによる生物打ち上げ実験でハムスターの成層圏からの生還に成功

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宇宙関連の旅客技術開発を行う株式会社岩谷技研は、2022年6月9日に沖縄県宮古島市池間漁港において自社開発の気密キャビンを使った生物打ち上げ実験を実施し、ハムスターを成層圏から生還することに成功した。

実験では、同社が開発した地上と同じ環境を維持する気密キャビンを使用し、実験用のハムスターを平均上昇速度6.3m/秒で高度23kmの成層圏まで浮上させた。観測データから、キャビン内の気圧、気温、酸素濃度は地上と変わらず維持されていたことが確認されたという。

同社では2018年に、熱帯魚のベタを初めての生物実験として最高高度28kmまで打ち上げて無事帰還させており、今回の実験では岩谷技研が取り組んでいる有人宇宙旅行に向け、地上と同じ環境を維持する気密キャビンを開発し、熱帯魚よりも人間に近い哺乳動物が宇宙空間で快適に過ごせることを実証した。

現在は二週間に一度以上のペースでさまざまな実証実験を重ねており、今夏の終わりに予定している中高度飛翔試験(高度2,000~4,000m)や、今年度内の実施を見込む高高度有人飛翔試験(高度15~25km)に向け、さらに実証実験を進めていくとしている。

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岩谷技研ホームページ

Top Image : © 株式会社 岩谷技研

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