アメリカの製薬会社LENZ Therapeuticsは、同社の点眼薬「VIZZ」が成人の老眼治療薬としてFDAに承認されたと発表した。

「VIZZ」は、老眼治療薬としてFDAに承認された点眼薬で、1日1回の点眼で最大10時間の効果があるとしている。有効成分アセクリジンを主成分とし、最小限の毛様体筋刺激で虹彩と相互作用する。虹彩括約筋を収縮させ、ピンホール効果によって焦点深度を拡張することで視力を改善する。

同社は、この点眼薬の安全性の評価のために3つの試験を行い、1つ目と2つ目の試験では466名の被験者を対象に、42日間にわたり1日1回点眼薬を投与して安全性と有効性を評価した。次に217名の被験者を対象に、6ヶ月間にわたり1日1回投与し、長期安全性を評価した。

その結果、1日1回の投与で、視力が30分以内に改善し、その効果が最大10時間持続することが実証された。

副作用として参加者から、装着部位の刺激、かすみ目、頭痛が報告された。しかし、大部分は軽度で一過性であり、自然に消失したとのことだ。

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