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2025.09.17

知財ニュース

VRで世界遺産「コパン遺跡」の非公開エリアを体験できるVRツアー―ホンジュラス国立人類学歴史学研究所に常設展示

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ホンジュラスにある世界遺産「コパン遺跡」の非公開エリアを体験できるVRツアーが、ホンジュラス国立人類学歴史学研究所の博物館で常設展示として公開された。これは、普段は一般公開されていないコパン遺跡の地下トンネル内部を、VR技術によってその場にいるかのように探検できるプロジェクトだ。

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株式会社ホロラボがホンジュラス国立人類学歴史学研究所やJICA、公立小松大学と協力して開発した同ツアーは、VRヘッドセット「Meta Quest 3」を装着することで、マヤ文明の貴重な遺産であるコパン遺跡の地下神殿や調査用トンネルの内部を詳細に再現したデジタル空間を探索できる。

特に注目すべきは、19億点もの膨大な点群データをVRでスムーズに表示するために開発された、ホロラボ独自の高速点群表示システム「Dawn」(特許出願中)。同システムは、データサイズを最大95%削減しながらも高密度な点群データを維持し、利用者の視点に合わせて最適な部分をリアルタイムで描画することで、快適なVR体験を可能にする。

同ツアーは、スペイン語、英語、日本語の3か国語に対応。現地の観光振興に大きく貢献することはもちろん、文化遺産の新たな鑑賞・学習方法としても大きな注目が集まっている。

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Top Image : © 株式会社 ホロラボ

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