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2024.08.26
知財ニュース
JR東日本、英国での自販機事業を拡大、駅中心に1,000台設置へ
JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)は、イギリスの駅を中心とする交通拠点で自動販売機ビジネスをこれまでの50台から1,000台規模に拡大し、日本のエキナカで得たノウハウを活かしてサービス向上を目指すと発表した。
JR東日本は2019年以降、イギリスでデジタル自販機のビジネスを50台規模で展開してきた。デジタル自販機とは、「まとめ買い機能/遠隔在庫管理システム/デジタルディスプレイ/キャッシュレス決済」などの機能を搭載した自販機だ。
そのなかで事業のポテンシャルを確認できたことから、2024年6月にイギリスや欧州他国の事業拠点として現地法人UKBD(JRE Business Development UK Limited)を設⽴。7月には同社を通じてイギリスの駅で自販機を展開するイギリスのデコラム社の全株式を取得した。デコラム社はAIを活用した在庫管理やリモート操作を行っており、環境に優しい自販機サービスも展開している。
これにより、デコラム社の事業基盤とJR東日本グループの生活ソリューション事業のノウハウを掛け合わせ、イギリスの駅を中心とする交通拠点での自販機の設置台数を1,000台規模に拡大すると2024年8月1日、発表した。
JR東日本は、イギリスの駅を中心とする交通拠点において、自販機ビジネスを皮切りに、AIを活用したデータ分析、スマートな決済手段、省人化によるオペレーションを実現する技術などを活用したスマートリテールビジネスを展開する計画だ。ユーザーのニーズにマッチした商品を提供し、サービス向上と収益の拡大を目指すとしている。
イギリスにおけるこれらのサービスをビジネスモデルとしてパッケージ化し、JR東日本のグローバルなネットワークを活用することで、欧州他国など世界を舞台により豊かなライフスタイルを提供していく意向を示している。
Top Image : © 東日本旅客鉄道 株式会社