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2024.02.28
知財ニュース
ギネス世界記録更新─香港の学生チーム、二足歩行可能な「世界最小人型ロボット」を開発
香港の学校「抜萃男書院( ばっすいだんしょいん)」のロボット開発チームの学生4人が、世界最小の人型ロボットを作成し、ギネス世界記録を更新した。Guinness World Recordsの公式サイトで2024年2月2日付けで公開されている。
ギネス世界記録を達成したロボットは高さ141mm。標準的なボールペンよりも短く、2022年にパキスタン人のZain Ahmad Qureshi氏によって作られた以前の記録よりも11.3mm小さい世界最小の人型ロボットだ。
この記録を達成する条件は、二足歩行に加えて、肩、肘、膝、腰の関節を動かすことができることが必要条件だ。
学生たちはコンピュータ支援設計 「CAD」を使用してロボットを設計。アクリルパネルと3Dプリントされたコンポーネントを用いて製作されている。機械の部品を正確に回転させたり押したりする「サーボモーター」を取り付け、ロボットが脚や腕を動かすことができるようにした。
この「サーボモーター」をプログラムして操作するために、16チャンネルのサーボ制御ボードを調達。バッテリーユニットは、より小型の7.4Vリチウムイオンバッテリーを採用。制御基板はロボットの背中に固定され、ボタンで制御可能だ。ロボットはモバイルアプリ経由で制御することもでき、事前にプログラムされた動作を実行できるとのこと。
ロボットは世界記録を樹立するためだけでなく、STEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)教育ワークショップで使用するために小型で、低コスト、充電式でプログラム可能なツールとして開発したとのことだ。また、「STEAM教育を促進する目標をさらに推進するために、デザインとプログラミングコードをオープンソース化することも計画しています」と述べている。
Top Image : © Guinness World Records Limited 2024.