News
2022.06.23
知財ニュース
世界初の“脳波買取センター“「BWTC」が発足─100秒間一律1,000円、最大100万円まで脳波を買い取り
株式会社コネルは、市民から脳波を買い取り、そのデータから適正に収益化を図る“脳波買取センター”「BWTC」を発足。今回、脳波の買取や、取得した脳波から生成した“脳波絵画”の展示を行う「BWTC Trade Week」を7月30日(土)から8月7日(日)までアーツ千代田3331にて開催する。
「BWTC Trade Week」では、専用の脳波計を用いて来場者の脳波を取得。年齢・性別・国籍・職業など個人の属性に関わらず100秒間一律1,000円、最大100万円(10万秒分)まで買い取る。また、脳波取得時には個人を特定する情報は取得せず、来場者に「測定時に何を考えていたか」を入力してもらう。
さらに、会場では「BWTC Trade Week」開催以前に買い取った脳波データをもとに独自プログラムで描かれた脳波絵画を展示。全ての脳波絵画には、計測時の思考情報および提供者のイニシャル、買い取り日時や位置情報が刻印され、唯一性のある作品として所有できる。また、会場で買い取られた来場者のデータを用いた脳波絵画の受注販売も実施する。
脳波絵画のサンプル (My Son by M.U.)
目には見えないさまざまなデータが無意識に取引される現代で、情報の価値について考え、新たな取引の形を模索することを目的とした「BWTC」。本プロジェクトでは、展示会内でのトークセッションの実施や、脳波活用を目的とした投資や協賛の受付も行なっており、株式会社アマナや株式会社ハコスコの技術協力が発表されている。気になる方は、下記詳細をご覧いただきたい。
■関連事業
プレスデー:開催日時 7月29日(金)15:00-18:00
トークセッション《藤井直敬 ✕ 川田十夢 ✕ BWTC》:開催日時 7月30日(土)17:00-18:00
「BWTC Trade Week」の開催を記念して、脳波の未知なる可能性について、2人のゲストスピーカーを交えた、トークセッションを開催いたします。日進月歩で研究が進む脳科学やデータビジネスに関するイノベーション、そしてアートとテクノロジーの関係についてなどを、スピーカーの方々にお話しいただきます。
ゲストスピーカー
藤井 直敬(ふじい なおたか)氏
1965年広島県生まれ。東北大学医学部卒業。 同大医学部眼科学教室にて初期研修後、同大大学院に入学、博士号取得。 1998年よりマサチューセッツ工科大学(MIT)、McGovern Instituteにて研究員。 2004年より理化学研究所脳科学総合研究センター象徴概念発達研究チーム副チームリーダー。 2008年より同センター適応知性研究チーム・チームリーダー。主要研究テーマは、適応知性および社会的脳機能解明。主な著書に、『脳と生きる』『つながる脳』『ソーシャルブレインズ入門』など。
川田 十夢(かわだ とむ)氏
1976年熊本県生まれ。十年間のメーカー勤務で特許開発に従事したあと、開発ユニットAR三兄弟の長男として活動。芸能から芸術、空間から時間、羽田空港から日本橋に至るまであらゆるジャンルを拡張している。J-WAVE『INNOVATION WORLD』が放送中、開発密着ドキュメンタリー『AR三兄弟の素晴らしきこの世界 vol.5』がBSフジで2022年中にオンエア。WIREDで巻末連載、書籍に『拡張現実的』『AR三兄弟の企画書』、代表作に『VIRTUAL NIPPON COLOSSEUM』『能ミュージック、能ライフ。』がある。
■脳波の活用を試みる投資・協賛を受付
本プロジェクトでは、ひらかれた生体データ取引の未来、そして脳科学にまつわる新しい取引の形について、オープンなコミュニケーションを生み出すことも目指しております。理想に向けて活動を推進すべく、プロジェクトへの投資・協賛を受け付けます。投資された金額に応じ、BWTCが取得した脳波データの活用が可能となります。今回は100秒1,000円で買い取りを行うため、例えば10万円を投資された場合は、1万秒の脳波データの活用が可能です。活用方法に関してはBWTCのテクノロジーの応用、または新規プロジェクトのための共創などがご検討いただけますので、さまざまな分野の企業や個人の方々からのお問合せをお待ちしております。
第一次募集期間:6月22日(水)~7月20日(水)まで
関連リンク:
この記事のタグ