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2021.08.27
知財ニュース
巨大ロボットを制作する三笠製作所がドバイ警察へ移動交番「SPS-AMV」を納車、ドバイ万博で実証実験へ
株式会社三笠製作所は、ドバイ警察とともに共同開発を進めてきた世界初の移動式交番「SPS‐AMV(Smart Police Station-Autonomous Mobile Vehicle)」の2号機を、10月1日に開幕するドバイ国際博覧会に向けて納車することを発表した。
三笠製作所は、巨大ロボットプロジェクト「MegaBots(メガボッツ)」の立ち上げや、動くガンダム「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」への技術参加で注目を浴びた企業。ロボットだけでなく、制御盤技術も高いという。SPS-AMVは2017年からドバイ警察と共同プロジェクトとして開発をはじめ、2018年に1号機のコンセプトモデルを発表した。
SPS‐AMVとは、ワイヤレス充電及び太陽光発電を搭載予定の電動ビークル(AMV)に、警察行政サービス端末(SPS)を搭載した移動遠隔自動運転の無人交番。速度違反や駐車違反の自動検出・通報や、周囲の360度映像を警察本部でVR視聴できる機能などを備え、パトロール業務の負担軽減を狙う。
さらに、スマートフォンで同機を希望の場所まで呼び出すことが可能になり、同機が都市間を移動しながら、移動先の住民に各種支払いサービスや住民票の出力、遺失物の紛失・盗難届等、約30の行政サービスを提供することができる。
また、2号機に新たに搭載される機能としてHAKOBOT社の小型自動運転車両が予定されており、加えてドバイ警察は埼玉県のRDS社製のパーソナルモビリティーWF01や電動バイクWusaの導入も検討されている。アラブ首長国連邦を中心に中東での生活安全の向上やQOLに寄与できるように、三笠製作所はSPS-AMVのさらなるアップデートにつとめるとのこと。
Top Image :©株式会社三笠製作所