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2025.12.15
知財ニュース
NEXCO東日本、高速道路での逆走対策を実施―路面埋込型ブレード、路面表示などを設置へ

NEXCO東日本は、国土交通省が設置した「高速道路での逆走対策に関する有識者委員会」での報告を踏まえ、重点対策箇所において高速道路の逆走対策についての実施計画を策定し、管内65箇所を対象に対策を実施する方針を発表した。
国土交通省は、重大事故につながる可能性が高い高速道路での逆走に対し、交通工学、自動車工学、安全啓発や交通心理といった幅広い見地から、効果的な逆走対策を検討するために「高速道路での逆走対策に関する有識者委員会」を設置している。
国土交通省によると、逆走対策については、2014年から全IC等で基本的対策(矢印路面標示等)を行ってきたが、逆走事案件数は依然として一定数発生しているという。このことから重大事故が発生しているIC等を「重点対策箇所」としてさらなる対策を実施する。各高速道路会社が重点対策実施計画を策定し、概ね2028年度までの対策完了を目指すとしている。
NEXCO東日本は、国土交通省の「高速道路での逆走対策に関する有識者委員会」での報告を踏まえ、重点対策箇所において実施計画を策定した。逆走事案個々の分析及び現地条件等を踏まえ、視覚的対策の強化と物理的対策を実施する。
同社は、逆走に気づかせるための代表的な対策例として路面埋込型ブレード、錯視効果を応用した路面標示、プレッシャーウォールなどを挙げている。
「路面埋込型ブレード」は、誤って進入した車両に対し、衝撃を与えることで、視覚的対策と合わせて逆走に気づかせる物理的対策だ。
「プレッシャーウォール」は誤って進入した車両に対し、進行を物理的・視覚的に抑止することで逆走防止を図る対策とされている。
「錯視効果を応用した路面標示」は、「転回禁止」、「進入禁止」等のペイントを設置することで、転回や誤進入しようとするドライバーに対し正しい行動を促す。
重点対策箇所における実施計画は、関係機関協議や現地条件の精査、実道での設置状況、技術検証等を踏まえ、必要に応じて見直すことがあるとのことだ。
Top Image : © 東日本高速道路 株式会社


