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2021.01.05

知財ニュース

凸版印刷、微細線で構成する新しいデザイン表現「アート彩紋™」を開発

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凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、微細製版技術とデザイン・クリエイティブの融合により新しいデザイン表現技術「アート彩紋™(※1)」を開発しました。本技術は金券や有価証券の偽造防止技術として培ってきた微細線やマイクロ文字の製版技術を応用したもので、奥行きや濃淡、動きを感じられる新たなデザイン表現を可能としました。

なお、本技術はポーラ文化研究所「平成美容開花 平成から令和へ、美容の軌跡30年」およびSMBC信託銀行「PRESTIA Art Branch」で先行採用されています。

TOPPAN_2 図1 「アート彩紋™」の採用事例

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開発の背景

凸版印刷は長年、金券や有価証券などにおいて、偽造防止を主目的とした、微細線やマイクロ文字を用いた紋様(※2)(図2)の作成と印刷を行っており、その製版技術とノウハウを蓄積しておりました。

TOPPAN_5 図2 従来の紋様

この度、紋様の表現力と作成の技術を、アート性を持つ様々な制作物にも活用できるよう、文字や数字、図形などの任意のアウトラインに沿って、形状や波の数、滑らかさなどを自由に表現、マイクロ文字なども入れることが可能な「アート彩紋™」(図3)として刷新しました。

TOPPAN_6 図3 「アート彩紋™」の事例

本技術では、太さ0.1ミリメートル程度の細い直線・曲線からなる紋様表現や、文字高さ0.5ミリメートル程度のマイクロ文字や方形/矩形/鉤型/三角/円形などの微小な図形を集合させた表現が可能となり、新しい印刷表現を実現します。

「アート彩紋™」の特長

・微細線で任意の文字や形状を紋様で表現可能
太さ0.1ミリメートル程度の細い直線・曲線からなる紋様で、任意の文字や形状を表現できる技術です。ロゴやオリジナルフォントなどを紋様でデザインすることで、奥行きや濃淡、形状や波の数、滑らかさなどを表現できるため、高いデザイン性と高いアイキャッチ性を持ちます。

・特定の絵柄をマイクロ文字や微小な図形の集合体で表現
特定の絵柄を、マイクロ文字や微小な図形の集合体で表現できる技術です。作品を、遠目に見ると普通の絵柄ですが、近づいて見ると絵柄が小さな文字や図形で構成されていることが分かります。隠し文字など遊びや謎とき要素を組み込むことが可能となります。

価格

アート彩紋™の製版費用は、1点5万円~(参考価格)となります。別途、印刷やデザイン費用が掛かります。

今後の目標

凸版印刷が長年、培ってきた微細製版技術とデザイン・クリエイティブを組み合わせ、世の中の印刷物や動画などの制作物に新たな表現の幅を広げます。そして「アート彩紋™」の提供を通じて、関連受注を含め2025年度に約1億円の売り上げを目指します。

※1 彩紋
彩りの紋様。ここでは、微細線からなる紋様だけでなく、マイクロ文字や微小図形の集合体を利用した印刷表現をとする

※2 紋様
直線、曲線、波線、弧、円などを組み合わせた精密な幾何学模倣であり、紙幣や証券などの図案に用いられる。* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

ニュース原文はこちら

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