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2025.11.26
知財ニュース
パナソニックとJR東日本、未来型改札機である顔認証改札機の実証実験を長岡駅で実施

パナソニック コネクト株式会社は、JR東日本、JR東日本メカトロニクス株式会社と共同で上越新幹線における顔認証改札機の実証実験を、2025年11月6日から開始すると発表した。長岡駅に設置される同社の改札機は、通行時に映像と音響による演出を行う未来型改札機であり、スムーズでワクワクする通行体験を実現する。
JR東日本は、Suicaをより高度なサービスプラットフォームへと進化させる改革「Suica Renaissance」を推進している。「改札はタッチをするという当たり前を超える」ため「ウォークスルー改札」の検討を進めており、その一環として顔認証改札機の実用性検討に向けた実証実験を実施する。
パナソニック コネクトは、世界最高水準の顔認証技術を有する企業だ。同社の顔認証は、40年以上にわたるカメラの画像処理で培った画像を鮮明にする技術と、顔の特徴を学習するディープラーニング技術の応用により、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証ベンチマークテスト(NIST FRVT 1:1)において、世界1位の評価を獲得。顔の向きや経年変化、メガネ・マスクなどにも影響されにくく、快適に利用することができる。
これまで、空港での厳格かつ円滑な本人確認や、アミューズメントパークでのチケットレス入場、店舗でのキャッシュレス決済、オフィスでのICカードレス入退室などで顔認証技術を応用したシステムを展開しており、1日220万回を超える固有の顔認証を行ってきた。
今回、その実績を活かしながら、厳格でストレスフリー、かつ旅のワクワク感を演出する未来型改札機を開発した。この改札機は、 立ち止まったりカメラに顔をかざしに行くことなく、自然な歩行で認証可能、子供連れや荷物の多い人でもストレスフリーな通行が可能となる。
また、通過に伴い筐体内の映像、音響が連動し、利用者をワクワクさせる演出や、 新幹線を意識した、未来への期待感を与える革新的なデザインもこの改札機の特徴だ。セキュリティ対策では、画像解析技術を活用したなりすまし対策による厳格な本人確認がされるとのこと。
実証実験は、上越新幹線 長岡駅にて2025年11月6日(木)~2026年3月31日(火)の期間で行われる。(除外期間:2025年12月25日(木)~2026年1月7日(水))
本実証実験を通して、精度や演出など様々な面で検証を進め、利用者の利便性向上に貢献できるよう取り組みを進めていくとしている。
Top Image : © パナソニック ホールディングス 株式会社


