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2022.03.29
知財ニュース
JR東日本による世界初のメタバース・ステーション「Virtual AKIBA World」がオープン
VRサービスの開発ソリューションを提供する株式会社HIKKYは、2021年に業務提携を発表したJR東日本、株式会社ジェイアール東日本企画とともに、JR東日本が掲げる、駅を“つながる”くらしのプラットフォームへと転換する「Beyond Stations構想」の一環として、オリジナルのバーチャル空間「Virtual AKIBA World(バーチャルアキバワールド)」を、2022年3月25日にオープンした。
バーチャルアキバワールドは、世界的なコンテンツ集積地である秋葉原の駅とその周辺の街をバーチャル上に再現したオリジナルのバーチャル空間。スマートフォンから手軽に体験可能で、リアルさながらに再現された空間で、改札の通過や乗車・駅周辺を歩くなどの体験や、来訪者同士でのコミュニケーションを楽しむことができる。
昨年8月に開催された世界最大規模のVRの祭典「バーチャルマーケット6」では、JR東日本ブースへの来場者が歴代の企業出展ブース中最多となるなど、大きな反響を呼んだ。今回は、そのパワーアップとして、いつでも、どこにいてもスマートフォンから体験可能な「メタバース・ステーション」としてオープンに至ったとのこと。
また、バーチャルアキバワールド開業を受けて、日本を代表するヒーロー4作品によって構成された企画「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」とのコラボレーションや、期間限定で設置される「バーチャルアキバワールドゲートウェイ」、入場者同士でのコミュニケーションができる空間「オフ会ルーム」、JRAやBEAMSとのコラボレーション企画など、さまざま企画が展開される。
今後の展開に関してバーチャルアキバワールドでは、リアル空間とバーチャル空間を融合させたビジネスの創発拠点として、さまざまな企業クライアントと「共創」し、これまでにない体験価値をユーザーに提供していくとしている。
そして「共創」の第一歩として、HIKKYと2021年に資本・業務提携を発表したNTTドコモと連携した、XR領域の発展に向けた取り組みを推進するほか、リアルの駅空間でXRの世界観を体験できるスペースの造成や、バーチャルアキバワールド内の機能をさらに拡充した限定入場券のNFT配布なども行われる。
HIKKYでは、今後もさまざまな企業やコンテンツとの空間共創によって、バーチャルアキバワールドをビジネス創発拠点へと発展していくとしている。
Top Image : © 株式会社 HIKKY