News

2023.09.26

知財ニュース

江戸川区、「メタバース区役所」の実証実験を開始、来庁不要の区役所目指す─NTT東が仮想空間構築

main

NTT東日本東京東支店は、NTTスマートコネクトと連携し、江戸川区が相談対応業務のDXとして9月20日より開始した「江戸川区メタバース区役所」の実証実験を、web版仮想空間プラットフォーム「DOOR」を活用して支援することを発表した。

「DOOR」とは、NTTコノキューが提供するweb版仮想空間プラットフォーム。2020年11月に日本初の3D空間型オウンドメディアとして開設し、NTTならではの情報発信や自由でオープンなコミュニケーションを可能にしている。

同社は「DOOR」内に、外観、1F総合窓口、個別相談スペースなど実際の江戸川区役所を模したスペースを作成し、区民が直接来庁することなく、自宅や遠隔地から相談や問合せができるメタバース空間を構築した。

sub1

メタバース空間内で利用者は、アバターとして庁舎内を行き来し、音声やチャット等を利用し職員とコミュニケーションを取ることができる。

sub2

この仕組みを活用し、区役所職員や福祉関係者など利用範囲を限定した実証実験を行い、メタバース空間における行政サービスの可能性を検証するという。

江戸川区は、令和5年4月に「江戸川区DX推進指針」を策定。令和10年の新庁舎移転を機に「来庁不要の区役所」の実現を目指しており、行政手続や相談業務のオンライン化に取り組んでいく方針だ。

本取り組みにより、ひきこもりの人々への支援、高齢者や身体の不自由な人々・聴覚障害を持つ人々等への配慮など、より多くの人が相談しやすいサービスの実現を目指すとともに、教育・子育て・健康など幅広い分野での活用を検討していくとのこと。

プレスリリースはこちら

Top Image : © 東日本電信電話 株式会社

広告