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2024.11.12
知財ニュース
パナソニック、近畿大学と共同で空気の可視化をリアルタイムでモニタリングする実証実験を実施
パナソニック株式会社 空質空調社は、近畿大学と共同で、気流及び空気質の可視化に関する実証実験を行うと発表した。2024年10月23日から2025年2月4日の期間、近畿大学東大阪キャンパス内にあるアカデミックシアターに、パナソニックが開発した空気質をリアルタイムでモニタリングし、アニメーションで描写するシステムを実装したディスプレイを設置する。
空気は目に見えないため、空気質や換気の状態など、室内の状況を具体的に把握することが困難だ。このような課題に対し、同社は、空調機器の製造・販売に留まらず、空気の可視化を通じた新たなソリューション提案を目指している。
この実証実験は、近畿大学東大阪キャンパス内アカデミックシアターの一室にて、現地の空調、換気、空気清浄設備から運転状況及び空気質情報(温度、湿度、CO2)をリアルタイムで取得し、シミュレーションに基づく気流や微粒子(ナノイー)の動きを室内のディスプレイに表示、可視化する。
同社は、これにより、学生や教職員、訪問者の安心感を作り出すことを期待しているとのこと。また、実証実験期間中にアンケートを実施し、空気の見える化を通じて室内で過ごす人の意識や行動の変化を調査する。調査結果より得られた情報を活用し、今後の開発及びサービス化に向けた検討を実施するとしている。
Top Image : © パナソニック 株式会社