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2021.10.19

知財ニュース

“10年後になくなるべきブランド”PLASTICITYが、廃棄ビニール傘を利用した財布を発売

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アパレルブランドのPLASTICITYが、廃棄ビニール傘を利用した財布「トライフォールドウォレット」を発売した。PLASTICITYは、「10年後になくなるべきブランド」のコンセプトのもと、プラスチック廃棄から生じる環境問題を解決することを目的としたブランドだ。

世界的に見てもプラスチック消費量が多い日本においては、ビニール傘もプラスチック廃棄の要因の一つと言われている。日本では1年間で約8,000万本ものビニール傘が廃棄されており、その分解のしにくさからリサイクルが難しく、多くが埋め立て処理や焼却処分されている。

この問題を解決するために、PLASTICITYは、リサイクルが難しいビニール傘を使った独自の素材「Glass Rain」を開発した。Glass Rainは、駅の忘れ物や商業施設などで忘れられた廃棄処分されてしまうビニール傘を回収し、防水性や汚れに強いといったビニールの特性を残しながら、独自のプレス加工によって4〜6枚のビニール傘を圧着した生地。材質、サイズ、厚みが異なる素材を人の手で選別し、1mm以下の精度でプレスを行い生地を製造している。

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また、高品質で適正な価格の製品を提供するために、プロフェッショナル技術を持つ国内の工場とともに製品の開発を行っているという。廃材から作られるため、それぞれ大きさの異なる素材は機械での裁断は難しく、すべて手作業による裁断が必要となる。ビニールと骨部分も一つ一つ手作業にて分解・洗浄。分解された骨部分は通常のリサイクル工程へ戻されリサイクルされる。

今回発売された「トライフォールドウォレット」には、このGlass Rain生地が使用され、三つ折りのフォルムに5つのカードポケット、札入れ、小銭入れなど必要な機能が備えられている。汚れや水に強く、丸洗いすることも可能だ。

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価格は税込13,200円。PLASTICITYのオンラインショップから購入可能だ。

公式HPはこちら

Top Image : © PLASTICITY

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