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2024.01.31
知財ニュース
ロボット犬「やまと」災害救助で活躍─陸上自衛隊、能登半島地震の被災地支援に活用
陸上自衛隊が、令和6年に発生した能登半島地震の被災地で「ロボット犬」を支援に活用した。このロボット犬は、米国のロボットメーカーGhost Roboticsが開発した「Vision 60」という4足歩行ロボットであり、日本国内ではエス・ティ・ジャパンが代理販売している。
現地での運用状況
自衛隊は、輪島市の孤立した集落から住民を2次避難所まで移送する際に、ロボット犬「やまと」を誘導支援に活用した。このロボット犬にはカメラやガス検知器などの分析器がカスタマイズで搭載されており、事前に操作訓練や避難経路の偵察を行ったことが報告されている。この様子は、防衛省・自衛隊の公式Xアカウントでも公開されている。
伊丹駐屯地における操作訓練の状況
また、このロボット犬は「UGV」(Unmanned Ground Vehicle=陸上無人機)の一種であり、防衛省はUGVの研究開発に注力している。UGVは障害物が多い非舗装地域や、地図が使えない環境での活用を想定しており、今後は更なる技術開発が進むと見られる。
また防衛装備庁は、UGVに関する最新の研究進捗を2023年11月に開催した「防衛装備庁技術シンポジウム2023」で発表し、その資料や動画をYouTubeで公開している。
Top Image : © 防衛省 陸上自衛隊