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2023.10.12
知財ニュース
ゲッティイメージズが画像生成AIツールを発表、商用利用可能
ゲッティイメージズは9月25日(現地時間)、画像生成AIツール「Generative AI by Getty Images」を発表した。同社のベストインクラスのクリエイティブコンテンツを最新のAI技術と組み合わせた、安全に商用利用ができるAI生成ツールだという。
同ツールは、「NVIDIA Picasso」の一部である最新のEdify基盤モデルアーキテクチャでトレーニングされていて、完全なライセンシングが保証された画像を作成できる。権利が保証されたオリジナル画像を求める顧客に最適なサービスだ。
同ツールを介してビジュアルを作成しダウンロードすると、Getty Imagesの標準のロイヤリティフリーライセンスを受け取ることができる。ライセンスには表明と保証、無制限の補償、およびすべてのメディアでの永続的で、世界的、非独占的使用の権利が含まれるという。
生成されたコンテンツは、他のユーザーがライセンスを取得できる既存のGetty ImagesおよびiStockのコンテンツライブラリに追加されることはない。また、AIモデルの学習に使用されるトレーニングセットにコンテンツが含まれた場合、寄稿者は報酬を受け取ることができる。
同ツールは、GettyImages.comで利用可能。利用者は、APIを介して既存のワークフローとアプリケーションに統合することもできる。また、利用者は今後独自のデータを使用して同ツールをカスタマイズし、独自のブランドスタイルと言語で画像を生成することができるようになるという。
CEOのCraig Petersは、「「クリエイターの知的財産を尊重しながら、顧客の商業的ニーズに応えるために生成AIの力を活用するツールを発売できることを嬉しく思っている」と述べる。
Getty ImagesのChief Product OfficerであるGrant Farhallは、「ジェネレーティブAIの急速な成長については興奮とためらいの両方の声を聞いていた。私たちは独自のツールを開発する方法について慎重に検討し、ブランドとマーケター担当者がAIを安全に受け入れ、クリエイティブの可能性を広げ、トレーニングセットにビジュアルを含めることに対して報酬を支払うサービスを作成した」と述べている。
Top Image : ©ゲッティイメージズ