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2023.06.02

知財ニュース

NASA、火星用3Dプリント住宅「Mars Dune Alpha」実験棟を公開─1年間の火星生活をシミュレーション、農作物栽培も

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NASA(米航空宇宙局)は、テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターに建設された火星用3Dプリント住宅「Mars Dune Alpha(マーズ・デューン・アルファ)」実験棟を公開した。

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「Mars Dune Alpha」はテキサス州の3Dプリント住宅メーカーICONの建築プリンターで建設された4人用の3Dプリント住宅。広さは約160平方メートルで、ベッドルーム、バスルーム、キッチンなどの居住施設のほか、体調不良や怪我に備えたメディカルルームもある。

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ラウンジには、テレビやゲーム機器も設置。ソファでくつろぎながら、テレビを見られる。また、棚にはプレイステーション3のほか、モノポリーやカタンなどのボードゲームも用意され、宇宙遊泳のクルーが楽しく過ごせるようになっている。

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ダウンロード (4) REUTERS/Go Nakamura

なお、クルーは、狭い居住区にいる間、運動が義務付けられることから、ローイングマシンなどのジム機器も完備。宙吊りの状態で使用するランニングマシンで火星での歩き方をシミュレートできるほか、110平方メートルの砂場で「マーズウォーク」(模擬宇宙遊泳)もできる。

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2023年6月からは、4人のボランティアが12カ月間の火星での生活を想定したシミュレーションを開始予定。宇宙遊泳のシミュレーションや農作物の栽培、健康維持、運動などの活動を行うとのこと。

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「Mars Dune Alpha」紹介ページ

Inside NASA's simulated Martian habitat(REUTERS)

Top Image : © REUTERS/Go Nakamura

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