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2023.10.03
知財ニュース
米ホンダ、折りたたみ式電動バイク「モトコンパクト」を11月に発売─伝説の折りたたみスクーター「モトコンポ」を彷彿
ホンダの米国法人American Honda Motorは9月14日(現地時間)、「モトコンポ」を彷彿とさせる小型電動バイク「Motocompact」(モトコンパクト)を発売予定であることを発表した。発売時期は11月頃、価格は1000ドル(約14万円)未満を予定。日本国内での販売は未定。
「Motocompact」(モトコンパクト)は、折りたたみ式の電動バイク。シートやハンドルを本体に収納すると幅29.2インチ(約74.2cm)、高さ21.1インチ(約53.6cm)、奥行き3.7インチ(約9.4cm)とコンパクトになることが魅力。重量は18.7kgで、キャリーハンドルとタイヤを使い、キャリーバッグのように持ち運べる。
最高時速は約24kmで、航続距離は約19km。家庭用コンセントで充電ができ、約3.5時間で満充電が可能(北米仕様)。充電状況やバッテリー残量などはスマホアプリで確認できる。
「Motocompact」(モトコンパクト)の発表がバイクファンの心を揺さぶる理由は、1980年代に発売され一代限りで姿を消した原動機付自転車「モトコンポ」の存在だ。
「モトコンポ」は、バイクファンが「伝説のバイク」と崇める本田技研工業が開発した折りたたみ式の原付スクーター。人気コンパクトカー「シティ」のトランクに積めるというコンセプトの元、キャンプ場など出かけた先で使うものとして想定されていた。1981年に発売され高い話題性があったものの商業的には成功せず、1985年に生産を終了。その後も復活の機会に恵まれなかった。とは言え根強いファンは多く、漫画やアニメでもそのユニークなフォルムがたびたび見かけられている。
「Motocompact」(モトコンパクト)は、「モトコンポ」のフォルムやコンセプトを随所に感じさせる造り。ホンダ公式サイトでも『inspired by the Honda Motocompo of the early ’80s』と記されていることもあり、「モトコンポの復活だ」と期待に胸を膨らませるファンも多い。
折りたためる新しい二輪モビリティの誕生に注目が集まる一方で、日本での正式発表も期待されている。
Top Image : ©本田技研工業 株式会社