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2023.03.01

知財ニュース

Googleが会話型AI 「Bard」を発表─「ChatGPT」に対抗、今後数週間で一般公開

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Googleは2月6日、既に人気を博しているチャットボット「ChatGPT」のライバルプロダクト「Bard」を発表した。

「Bard」は、世界中の幅広い知識と、大規模な言語モデルのパワー、知性、創造性の融合を目標とした対話型AIサービス。対話アプリケーションのための言語モデルLaMDA(Language Model for Dialogue Applications)を搭載したチャットAIを実装し、ウェブ上の情報を利用して、新鮮で質の高い応答の提供が可能。例えば、NASAのジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の発見を9歳の子供に説明したり、有名なストライカーを参考にサッカーのスキルを高めるといった課題の解決策をヒトさながらの表現力で提示できるという。

「世界の情報を整理し、世界中の誰もがアクセスできて役立つようにする」というビジョンのもと、本プロジェクトに取り組んできたGoogle。6年前に会社の方向性をAIに合わせて変更して以来、AIへの投資を続け、最先端の技術を駆使してGoogle AIとDeepMindを発展させ、LaMDAを利用した次世代言語と会話機能も2年前に発表した。

AI features feb6

Googleは、最初はLaMDAの軽量モデルバージョンでリリースからサービスを開始する予定。AIの必要な計算能力は低いものの、多くのユーザーに届けられるため、より豊富で多くのフィードバックを得られることを期待しているという。同社では、このテストフェーズを経て、より高い品質とスピードでBardを提供できるよう改善するとしている。

なお、同社のCEOスンダー・ピチャイ氏によれば、2月6日の時点ではテスターにのみ公開し、以後の数週間でより広く一般に利用できるようにするという。

Google・CEOのスンダ―・ピチャイ氏の公式発表

Top Image : © 出光興産 株式会社

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