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2023.10.17

知財ニュース

金沢工業大学とタカラトミーらの共同開発「Beyond SDGs人生ゲーム」が国際学会で受賞─「Best Exhibition Stand of ISAGA 2023」獲得

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金沢工業大学が株式会社タカラトミー等と共同で開発した「Beyond SDGs人生ゲーム」が、シミュレーション・ゲームに関する国際学会の世界大会「ISAGA2023」において「Best Exhibition Stand of ISAGA 2023」を受賞した。

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同大学は、2017年に第1回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞を受賞して以降、SDGs達成に向けて様々な組織との連携を加速させてきた。

ISAGA2023においては、「Beyond SDGs人生ゲーム(英語正式名称:“The Game of Life: Beyond SDGs”」を用いた教育活動の教育効果に関する論文発表のほか、学会参加者に実際にゲームを体験してもらう事前登録制のワークショップ、および、全参加者への公開展示セッションに参加。

「Beyond SDGs人生ゲーム」は現在、国内の教育機関向けに開発した日本語版しか存在していないため、他の言語圏の参加者に内容を理解してもらえないというハードルがあった。そこで、今回の学会参加では内容を英語訳した翻訳冊子、及び、英語訳が確認できるアプリの開発を行い、言語の壁という大きなハンデを超えての受賞に至ったという。

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ISAGA(International Simulation and Gaming Association)は、教育やまちづくりを始めとする様々な領域におけるシミュレーション・ゲームおよび関連する方法論の科学的な研究・活用に関心を持つ専門家が参画する学術組織で、1970年にドイツで第1回目の世界大会が開催された歴史ある学会。

2023年度の世界大会であるISAGA2023は、2023年7月にフランスのラ・ロシェルで開催され、金沢工業大学からは、平本督太郎氏、島田高行氏、青木啓人氏、前出真希氏、鈴木麗永氏の5名が参画した。

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「Beyond SDGs人生ゲーム」はこれまでにも、公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)よりJIDAデザインミュージアムセレクション賞を受賞し、フジテレビの「サスティな!」での特集をはじめとした多くのメディアで紹介され、国内で高い評価と注目を受けてきた 。

現在、47都道府県全てに導入校があり、全国300校以上の小中高等の教育機関で活用され、毎年1万人以上の生徒・児童が体験している。今回の受賞により、国内だけではなく、国際的にも高い評価が得られたこととなる。

同大学では、「今後も日本一のSDGs教育推進大学として、教育・地域経営・ビジネスの3つを重点領域としハブ機能を高めていくことで、日本中・世界中にSDGs教育を広め、SDGsの達成に貢献していきたい」と抱負を語っている。

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Top Image : © 金沢工業大学

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