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2025.11.18

知財ニュース

博報堂と東大、聴覚でひらめきを促す「HASSO SOUND」を共同開発―聴覚刺激で発想力を向上

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株式会社博報堂のプロジェクトチーム「Humanity Lab」は、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授と共同で、聴覚でクリエイティビティを刺激し、発想がひらめくサウンド「HASSO SOUND」を開発し、提供を開始したと発表した。

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「Humanity Lab」は、「感覚が、生活者発想を進化させる」を信念に、ひとが本来持つあらゆる感覚や感情を活用し、生活者に豊かな体験を創出するための研究開発プロジェクトだ。クロスモーダル知覚(五感の相互作用)研究等に取り組んできた前身の「Human X」の活動を進化させ、五感に留まらない多様な「感覚」を研究するプロジェクトとして新たにスタートした。

Human Xの時代から鳴海拓志准教授と共同で、おいしさ×聴覚に挑戦した「ビールのおいしさを増幅させる音楽」やこの音楽を映像化し感覚間協応の特性を活用した視聴覚体験の開発などを行ってきた。2023年12月には新商品開発や新規事業創造に必要な発想や体験のためのアイデア創出ソリューション「Humanity Thinking」と人間の感覚特性を活用した発想ヒント集「HUMANITY TIPS」、2025年5月「Humanity Lab」リニューアル後は、第1弾のソリューションとして心豊かな触り心地を生み出す「HUMAN TEXTURE」を展開。

今回、第2弾として、聴覚を通してクリエイティビティを刺激するサウンド「HASSO SOUND」を公開した。このサウンドは、学術研究を参考に科学的知見に基づいたアプローチと感性的なアプローチで開発された。アイデア出しや、勉強するときなど、HASSO SOUNDを聞きながら行うことで、発想がひらめくきっかけをサポートする。ミラーニューロンの特性に着目し、筆記音を取り入れることで、書く行為のイメージを想起しやすくすることを目指したのだという。

さらに、創造的思考理論における、発散的思考と収束的思考の2つの側面に着目し、発散を広げる「Unleash Thinking –発散 SOUND-」、集中を整える「Focus Thinking – 集中 SOUND -」、そして、発散と集中を時系列で体験できる「Hasso Life – 発散 & 集中 SOUND -」の3曲を制作。サウンド制作は株式会社インビジが担当し、さまざまな場面で、発想を刺激する新しい聴覚体験を楽しむことができる。

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リリースに先立ち事前検証実験を実施。「発散SOUND」「集中SOUND」を聞きながら、それぞれ発散力テスト・集中力テストを行ったところ、サウンドがない場合と比べてサウンドがあったほうが発想力・集中力が向上する傾向が見られたとの結果が得られた。

アンケートでは、「発散SOUND」について「音を聞いていたほうが発想が広がる感じがした」「ワクワクして筆が進むような感覚」「五感に刺激してくる感じ。ミーティング中に使いたい」という声が、「集中SOUND」については「リズムに合わせて解くことができて、楽しく取り組めた。集中力が増した」「数字と向き合うことに集中できた、耳心地が良かった」「穏やかなシンキングタイムの様な感じ。曲が終わったあと感覚が研ぎ澄まされた感覚」という声があがった。

プレスリリースはこちら

「HASSO SOUND」についてはこちら

Top Image : © 株式会社 博報堂

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