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2021.02.01
知財ニュース
TOTO、健康状態をモニタリングする「ウェルネストイレ」の開発を発表
新型コロナウイルスの世界的流行の中で、私たちは個人での健康状態の把握を求められています。しかし、個人で継続できる健康管理方法は体温の把握程度に限られているのが現状ではないでしょうか。
世界中で健康管理への意識が高まる中、TOTOが「CES2021」へ出展し、健康という新たな生活価値創造をめざす「ウェルネストイレ」の取り組みを発表しました。
「CES」は、アメリカのCTA(Consumer Technology Association)が主催し、年に1度世界各国から最先端の技術が集結する技術見本市。今年はオンラインで開催され、新しい生活様式が求められる中での技術動向に関心が寄せられました。
今回のTOTOの出展コンセプトは「Hello, I’m your Wellness Partner.」。「クリーンであることで生活を豊かにすること、それをテクノロジーやイノベーションで実現していく」という想いを込めた「TOTO CLEANOVATION」のメッセージのもと、TOTOが以前より取り組んできた「TOUCHLESS(非接触)」、「WASHLET」、「CLEAN SYNERGY」を世界に広げていくことを発表しました。
初表明となったウェルネストイレは、特別な操作を必要とせずに簡単に健康指標をモニタリングできるもの。
TOTOが目指すウェルネストイレとは、いつものように座って用を足すだけで、体の状態をスキャンし、健康に関するリコメンドを返してくれるもので、排泄時には自然と衣服を脱ぐため、トイレの便座と皮膚が接する独特のタッチポイントがあり、排泄物そのものからもさまざまな健康データが得られる可能性があるという。
また、「デザインと機能の高度な融合」を目指して、ノイズレスデザインを追求してきた同社は、ウェルネストイレにおいてもノイズレスが目標となる。健康チェック機能のために凹凸や隙間が発生し、トイレが汚れやすくなる、ということがないようにデザインするとしている。
上記はデザイン系メディア「AXIS web Magazine」からの引用。衛生意識が高まっているコロナ禍においてうれしいのが、トイレのフタの自動開閉や排せつ後の自動洗浄、自動水栓などの非接触機能。健康管理の面だけでなく、衛生面でもTOTOの100年にわたる技術力が活かされそうです。
これまでの生活様式が一変したこの1年。忙しい現代人にとって、健康状態の把握は継続が難しいという問題がありました。ニューノーマルが叫ばれる中で、毎日簡単に健康状態を管理できる新しい家電に期待が高まります。