アイデアを生み出すAIの研究開発などを手がけるAxelidea（アクセリディア）は8月2日、AIによる発明提案サービス「AXELIDEA Patent（アクセリディア パテント）」の試験提供を開始すると発表した。

「AXELIDEA Patent」は、125万件に及ぶ特許文献で学習を行った「発明を生成するAI」。一般的な大規模言語モデル（LLM）では生成できない、新しい発明提案ができる。単に特許文献から情報を検索・抽出するのではなく、オリジナルのアイデア提案が可能だ。同社のグループ会社が保有する複数の特許技術を用い、独自のAIを構築している。

Axelideaによると、日本語版のAIによる発明提案サービスの提供は、世界初という（2023年8月2日時点）。

発明の生成は、AxelideaのGPUサーバーで行い、情報漏洩のリスクを低減。また、生成した発明にはIDを付与し、生成日時と共に「イノベーションブロックチェーン」で管理する。イノベーションブロックチェーンは、特許や発明につながるアイデアの保護、優先権の証明に特化したブロックチェーンで、同社が独自開発した。新規アイデアをブロックチェーンに記録することで、発明の存在や唯一性を証明できる。

Axelidea がAXELIDEA Patentの提供で目指しているのは、運任せのアイデア発想に頼るのではなく、人とAIが共働して積極的・効率的にアイデア創出し、システマティックなイノベーションを加速させること。また、弁理士が提供するサービスの代替ではないと説明している。

同社は現在、専用の申込フォームにて試験提供のウェイティング登録を受付中。今後、登録者へ順次試験提供（無償）の案内を行っていくという。近い将来、人とAIの共創による発明が期待される。

ニュースリリースはこちら
「AXELIDEA Patent」公式サイト
「AXELIDEA Patent」試験提供 申込フォーム

＜関連特許＞
・特許第6744612号
・特許第6614501号
・特許第6019304号
・特許第6019303号　　etc.

Top Image : © Axelidea 株式会社