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2022.08.04
知財ニュース
ひきこもり在宅ワーカーがロボットを通じ「エンタメ×住宅仕様の説明」を行うモデルハウスが本格開始
ケイアイスター不動産株式会社のグループ会社、カーザロボティクス株式会社は、2022年2月に「株式会社ウチらめっちゃ細かいんで」と開始したアバターロボットを用いたモデルハウス案内業務を本格的に開始した。
「ひきこもり」の経歴を持つ在宅ワーカーがアバターロボットの操作を担当し、その接客を向上させ、従来の来場者に対するエンターテイメントに加えて、具体的な住宅仕様の説明も行う。ひきこもり及びその経験者が住宅産業において新たな労働力となり得ることを実証するとともに、アバターロボットによる接客技術の向上を図る。
カーザロボティクスは、全国に110 万人以上いると推計されるひきこもり者を住宅産業の新たな労働市場と捉えている。そこで、2022年2月以降、主力商品である規格型平屋注文住宅
「IKI(イキ)」において、2名の「株式会社ウチらめっちゃ細かいんで」の在宅ワーカーを、茨城、栃木、
群馬、埼玉の合計4カ所のモデルハウスに導入した住宅案内用アバターロボット「ミレルン」及び「ミニミレルン」のオペレータに据え、来場者に向けたロボット接客を行なった。
2022年2月から6月の稼働時間は約290時間に及び、多くの来場者を住宅案内用アバターロボット「ミレルン」「ミニミレルン」になりきった在宅ワーカーが接客した。
カーザロボティクスはこの期間をロボット接客のフェーズ1と位置づけ、出迎えの挨拶や子供の相手など、エンターテイメント性を重視したロボット接客を行なってきた。これにより、特に住宅営業の経験・知識がない在宅ワーカーでも自然に接客業務をし、収入を得ることを可能とした。
そして、今回2022年7月からのフェーズ2では、ロボット接客の高稼働維持のため、「株式会社ウチらめっちゃ細かいんで」の在宅ワーカーを従来の2名から4名体制へと拡大し、さらに、フェーズ1から活動している在宅ワーカーに関しては、具体的な間取りプランや基本的なオプション、モデルハウスのリビングやダイニング周りの説明などの住宅知識を身に着けることで、接客レベルの向上を図る。
在宅ワーカーが接客を行い成約に至った場合は、別途奨励金を支給される。これにより、在宅ワーカーはロボット接客を通じた対人コミュニケーションのスキルを磨きながら、より高収入を目指すことが可能となる。こうした取り組みを通じ、カーザロボティクスは、ひきこもり者がより働きやすいと感じる働き方の普及に寄与しながら接客へのモチベーションを高める環境づくりを行い、規格型平屋注文住宅 「IKI(イキ)」の成約率アップを狙っていく。
Top Image : © Casa robotics