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2021.09.23

知財ニュース

パタゴニアが展開する食品事業「パタゴニア プロビジョンズ」―環境負荷が少なく持続可能な食品で環境問題に対処

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アウトドア企業のパタゴニア日本支社では、環境問題への解決策として、食品事業の「パタゴニア プロビジョンズ」にて環境負荷が少なく持続可能な食品を展開している。

パタゴニア プロビジョンズは、2012年にパタゴニアの創業者であるイヴォン・シュイナードが創業し、日本では2016年より本格的に展開を始めた。パタゴニアはかねてから「消費を減らし、すでに所有している衣類をより長期間活用すること」を訴えてきたが、アパレルと同様、食の分野においても「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そしてビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」ことをミッションに掲げている。

現在販売されている商品は、天然のスモークサーモン、オーガニックの原料を使用したスープとグレインズとフルーツバー、ヨーロッパのオーガニック認証済ムール貝、より多くの炭素を土に閉じ込める多年生穀物を原料にした環境革新的なビールなど。

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2018年に発売された「ムール貝オリーブオイル漬」は、持続可能な漁業を支援する製品だ。ムール貝はタンパク源でありながら水銀などの有毒素を摂取しておらず、プランクトンを食べて海水をろ過しながら早く成長するため、環境へのダメージが少なく、かつ栄養価の高い海産物の一つとされる。その中でもスペイン・ガリシア州のムール貝は最高品質の貝として世界的に知られており、オーガニック二枚貝水産養殖規格のもとで責任をもって育てられている。また、「ムール貝オリーブオイル漬」はスペイン・ガリシア州の缶詰会社とパートナーシップを組んで生産されているため、継続的な地元生産者への支援にも繋がる。

他にも、今年3月に発売された新製品「サントーニャ・サバ・オリーブオイル漬」は、一般的なサバ漁で使用する網ではなく、釣り針と赤い糸を使う伝統的な漁法によって捕獲されたサバを使用している。伝統的な漁法で捕獲されたサバは、混獲がほとんど発生せず、個体を傷めず高品質な状態で捕獲できる。また、食物連鎖ピラミッドの下位で個体数の多いサバを選ぶことによって、絶滅危機にあるマグロなどの大型魚を守り、乱獲を防ぐことに繋がる。

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公式サイトはウェブサイト限定商品も展開。また、商品を使ったレシピも公開されている。

9月26日までオープンしている中古専門のポップアップストア「Worn Wear パタゴニア東京・渋谷」など、様々な側面から環境問題に取り組んでいるパタゴニア。今後も、アパレルと食品事業から、地球の健康と未来の世代があらゆる面で良好な状態でいることを目指していくとしている。

公式サイトはこちら

Top Image :©パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社

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