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2021.07.01

知財ニュース

協力型カードゲーム「知財でポン!」が身近にする知的財産権─ゲームを通して表現の保護と尊重を学習

ゲームシーン

知的財産権がゲームを通して学べる、「知財でポン!」という協力型カードゲームがあるのをご存知だろうか。

このゲームは「自身や仲間が制作した芸術作品を社会へ広めていく」というストーリーを軸に作られており、プレイヤー(=作者)は自身の作品を保護したり仲間の作品をリスペクトしたりと、全員での協力体制が必要となる。表現の権利トラブルに巻き込まれながらも戦略を練って作品を守り、うまく作品を発信することができれば“成功”となる。

このゲームを制作・発行する「一般財団法人たんぽぽの家」によるとこのゲームが作られた経緯は以下のような課題意識から。

アート活動や商品開発の現場では、さまざまな表現や技術、手法が生み出されます。知的財産権はそれらの固有の魅力や価値を守る重要な権利であり、アーティストやクリエイター、企業、中間支援者など、さまざまな立場の人に関わるものです。しかし、その内容や保護方法は多様かつ複雑。だからこそ、知的財産権と表現がどのように関係しているのかを、ゲームを通じて、身近な感覚で学ぶことができたらと考えました。互いのものづくりを尊重し、理解を深めるきっかけとなれば幸いです。

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知財図鑑編集部でも実際にこのゲームを手に取ってみたが、スタイリッシュなデザインや(※カードのイラスト等には、障害のあるアーティストの表現を社会に発信する「Able Art Company」の登録作品を使用)、「パチモン」「オレノン」といった知的財産権を侵害する“敵キャラ”の存在など、親しみやすい要素が多数。一般の方や子供たちなど、普段馴染みのない層にも知的財産権を身近に感じる工夫が施されている。

さらに、ウェブサイトでは知財や知的財産権に興味を持った人に向けて学習ハンドブックもダウンロードできる。知財の世界は気になるけれど、ちょっととっつきにくいという方は、ぜひこのゲームから入門してはどうだろうか。

公式サイトはこちらから。

Top image:©一般財団法人たんぽぽの家

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