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2024.01.22
知財ニュース
日本国特許庁(JPO)、メタバース空間上でG7知財庁長官級会談を実施
2023年12月15日、日本国特許庁(JPO)は、本年のG7議長として、G7知財庁長官級会談をメタバース空間上で主催した。
本会談はクラスター株式会社が運営する国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」上のメタバース空間で開催され、G7知財庁長官らがメタバース上で会議を実施。デジタル技術の最前線での国際協力の場が実現された。
この会談には、G7加盟国の知財庁長官級の代表者たちが集結。さらに、世界知的所有権機関(WIPO)のタン事務局長もオブザーバーとして参加し、知的財産の普及と啓発、デジタル領域における知財の新たな課題についての活発な議論が行われた。また、会談ではG7知財庁による共同声明も採択され、国際的な知財協力の強化が図られた。
参加者はそれぞれオリジナルアバターを使用し、従来のビデオ会議とは一線を画す臨場感あふれる交流が実現した。クラスター株式会社は2つのメタバース(バーチャル)空間を制作。そのうちの1つは、本年のG7サミットの開催地となった広島県の嚴島神社を再現したもので、最後の写真撮影に使用された。
「ミーティングエリア」では細かに日本を感じられる要素を追加。机の中央にはミニチュアの富士山、壁には、「知財」と書かれた掛け軸、また、手元にはお茶菓子が用意された。加えて会談終了後に訪れた「嚴島神社エリア」の本殿は細かなディティールにこだわって制作され、最後は各国の知財庁長官級が手を差し伸べて握手を求めるなど、オンライン会議とは異なるメタバース空間ならではの体験が可能となった。
参加者※
※参加者
日本国特許庁(JPO) 濱野長官 ほか
カナダ知的財産庁(CIPO) ジョーガラス長官 ほか
フランス産業財産庁(INPI.fr) フォール長官 ほか
ドイツ連邦司法省(BMJ) ヴィヒャードDDG ほか
ドイツ特許商標庁(DPMA) シェヴィオール長官 ほか
イタリア特許商標庁(UIBM) テティ長官(代理:マルゼッティ課長) ほか
英国知的財産庁(UKIPO) ウィリアムス長官 ほか
米国著作権局(USCO) パールマッター局長 ほか
米国特許商標庁(USPTO) ヴィダル長官 ほか
世界知的所有権機関(WIPO) タン事務局長 ほか
Top Image : © クラスター 株式会社