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2025.10.27
知財ニュース
Anthropic、「Claude」に新機能「Skills」を発表―専門タスクを効率化する仕組み

米AI企業 Anthropic は10月、同社のAIアシスタント「Claude」向けに新機能「Skills(スキルズ)」を発表した。Claudeが特定の作業を行う際に必要な指示・スクリプト・リソースを事前にまとめたフォルダを参照できる仕組みで、これによりAIがより専門的かつ一貫したタスク処理を行えるようになるという。
Anthropicによると、Skills は「AIが必要に応じてアクセスできる知識フォルダ」のようなもので、ユーザーや組織が自ら作成・管理できる。
Claude は作業中に利用可能なスキルをスキャンし、関連するものが見つかった場合のみ読み込む仕組み。不要な情報は取り込まず、必要最小限のデータを利用することで効率的な応答を実現する。
この仕組みを活用することで、スプレッドシート操作、ブランドガイドライン遵守、文書作成支援など、業務で繰り返し行われる専門的作業を一貫した品質で実行できるとしている。
Anthropic は、Skills 機能を Claude アプリ、Claude Code、API でも段階的に利用可能にする方針を明らかにしている。企業や開発者は、自社独自のスキルを作成し、業務ワークフローや社内システムと連携させることが可能になる見込みだ。
現在、Skills は Pro、Max、Teams、Enterprise などの有料プランで提供されており、追加料金なしで利用できるとされる(プラン名称や提供地域は変更される可能性がある)。
Anthropic は Skills について、「Claude の知識をより安全かつ効率的に拡張する仕組み」と位置づけており、今後も外部システムやツールとの統合機能を強化していく方針を示している。この機能により、Claude は汎用的な対話AIにとどまらず、企業・個人の目的に合わせてカスタマイズ可能な“作業パートナー”として進化することが期待されている。
Top Image : © Anthropic PBC


