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2024.03.05
知財ニュース
他界した妻の歌声と写真をAIで再現したミュージックビデオが「第1回 AIアートグランプリ」受賞
AIを活用したアート作品を表彰するコンテスト「第1回 AIアートグランプリ」にて、「松尾P」こと松尾公也氏が、他界した妻の歌声と写真をAIで生成したミュージックビデオ「Desperado by 妻音源とりちゃん[AI]」がグランプリに選ばれた。
AIアートグランプリとは、近年にわかに注目を高めている作画AIや作曲AIなど、人間の芸術的想像力を高めるAIの進歩を受け、来るべき時代に人間とAIが共生し、人間がより自らの能力を拡張するために、AIを活用したアート作品を広く募集し、厳正な審査の上表彰するコンテストだ。
今回受賞したミュージックビデオは、他界した松尾氏の妻の歌声と写真をベースにAIで歌声と画像を生成し、動画にした作品。
歌声は松尾氏の妻の歌声とそこから生成したUTAU-Synthによる歌声合成、そして本人のおしゃべりを合計1時間分、機械学習ベースの声質変換ソフトウェア「Diff-SVC」に学習させて生成したとのこと。参照元の歌声は、松尾氏が自ら歌ったものを用いており、自身が10年くらい前に歌ったボーカルデータをDiff-SVCによる妻のAIモデルによって変換して作ったとのこと。
ミュージックビデオ「Desperado by 妻音源とりちゃん[AI]」(Youtube)
「第1回 AIアートグランプリ」公式サイト
Top Image : © 松尾 公也