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2024.02.15
知財ニュース
⾓川⼤映スタジオ、「バーチャルプロダクションスタジオ」をオープン─約6kディスプレイ導入、リアルとバーチャル美術を融合
株式会社⾓川⼤映スタジオは、2024年3⽉下旬にバーチャルプロダクションスタジオをオープンすると発表した。
⾓川⼤映スタジオ内のNo.Cステージに、約6Kサイズのソニー製Crystal LED VERONAを設置。⼤型LEDディスプレイを活⽤したインカメラVFXを中⼼とするバーチャルプロダクションおよび制作ソリューションを提供する。
これにより、⾓川⼤映スタジオは映像及び映画スタジオとして新しい映像表現を可能にする技術を取得し、将来的なニーズに沿ったバーチャルプロダクション開発を進め、新たなサービスの提供を開始するとのこと。
最先端のテクノロジーと歴史ある美術製作技術⼒を⽤いてバーチャル空間の美術製作を⾏い、リアル美術とバーチャル美術の融合で唯⼀無⼆のハイクオリティな美術空間を提供できるという。
3DCGで作成した背景(バーチャル背景)を幅15m×⾼さ5.0mの約6k解像度のメインLEDディスプレイ「Crystal LED VERONA」に表⽰させ、その⼿前に実際のオブジェクトや⼈物を配置してカメラで再撮影する。これにより、背景に映し出された場所で実際に撮影したかのような映像を制作することができる。
また、このディスプレイは約2.3mの範囲で昇降させる事が可能だ。これによりアングルやセットの⾼さの制限が解消され、⾃由な画作りが可能になる。
VAD(Virtual Art Department)によるプリビジュアライゼーションなどのテック分野でのサービスも開始するとのことだ。
同社は、⼤型LEDディスプレイによる仮想空間を活⽤することにより、従来の美術セット廃棄量の50%減を実現できるとしている。また、気候変動への対策が社会の重要課題であるとし、温室効果ガス削減や省エネルギー化に取り組み、環境負荷を減らしたサステナブルな事業活動を推進していくとのことだ。
Top Image : © 株式会社 KADOKAWA