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2023.03.23
知財ニュース
約200kg運べる巨大ドローン「VoloDrone」で重量物の物流輸送へ─「東京ベイeSGプロジェクト 先行プロジェクト」で採択
NTTコミュニケーションズ株式会社、Volocopter Asia Holding PTE. LTD.、NTTアーバンソリューションズ株式会社、東京センチュリー株式会社は、「東京ベイeSGプロジェクト 先行プロジェクト」での次世代モビリティの事業テーマで、空飛ぶクルマ(eVTOL/垂直離着陸型航空機)による有人輸送を想定した重量物の物流輸送の提案が採択されたことを発表した。国内初の約200kgの物流輸送を大型無人機「VoloDrone」を活用して行う。
空飛ぶクルマは、移動効率や利便性向上、災害等における物資輸送などから、近年実用化が進められる空中モビリティ。本プロジェクトでは、大型無人機「VoloDrone」を活用し、中央防波堤エリアにおいて、有人輸送を想定して国内初の約200kgの物流輸送を行うとしている。なお、関係省庁から承認が下りた場合は、有人機「VoloCity」を活用した有人輸送の飛行実証も想定しているとのこと。
「東京ベイeSGプロジェクト」は、ベイエリアを舞台に持続可能な都市を構想する東京都のプロジェクト。先行プロジェクトでは、中央防波堤エリアの“陸海空”の広大なフィールドで最先端テクノロジーの実装を図り、都が目指す未来のまちのショーケース化を推進する。なお、本年度は、「次世代モビリティ」「最先端再生可能エネルギー」「環境改善・資源循環」の3テーマでプロジェクトを公募し事業を推進する。国や関係機関とも調整し、実装に向けた強力な支援を推進する。
なお、今回の輸送案では、NTTコミュニケーションズが実証の企画推進や統括を行い、Volocopterが機体飛行の実証を実施。NTTアーバンソリューションズがモックの展示や地域イベントとの連携を推進し、東京センチュリーがバッテリー効率や機体の損耗状況の確認を行う。
4社では、2023年度中に小型無人機を用いた飛行実証やデータの実測を実施。2024年には、有人輸送を想定した実証を行うとしている。
Top Image : © NTTコミュニケーションズ株式会社