ユニークで奥深い「特許図面」の世界を紹介するこのコラム。今回は、特許の図面として表現された玩具やゲームなどの懐かしいホビー図面を紹介します。昭和生まれであれば、必ず琴線に触れる図面があるはず。思い出に浸る準備が出来ましたら、是非懐かしみながらスクロールをしていってください。

01 ぐるぐるもんじゃ

特許第2977491号（出願日：1996.5.21）J-PlatPat リンク

これは懐かしい...！ 久々に食べてみたくなります。公式HPによれば、ぐるぐるもんじゃは1996年発売とのこと。（おやつカンパニー公式 HP）

02：ときめきメモリアル

特開平9-192353（出願日：1996.10.11）J-PlatPat リンク

藤崎詩織さん...！ こちらもぐるぐるもんじゃと同様、1996年に出願されています。「ときめき度」と「友好度」によって呼び方が変化するという発明です。図14においてはまだ「さおとめ君！」なので、レベルBです。「よっちん」まではまだ長い道のりがあります。

【0097】また、「ときめき度」と「友好度」が均衡して成長していく場合（図１７のＰで示す特性線の場合）、〔レベルＡ：名字＋さん（さおとめさん）〕→〔レベルＢ：名字＋君（さおとめ君）〕→〔レベルＣ：名前＋さん（よしおさん）〕→〔レベルＦ：ニックネーム（よっちん）〕の順で変化する。 特開平9-192353 より

03 ストリートファイターⅡ

特開平9-201475（出願日：1996.1.26）J-PlatPat リンク

上記2件と合わせて、こちらも1996年出願。リュウらしきキャラクターが波動拳（↓↘→＋パンチ）を放っている図面です。相手方の春麗は百裂キック（キック連打）を繰り出そうとしているところでしょうか。なお、筆者はガイルをよく使っていました。

04 ゲームボーイ

特許第2710378号（出願日：1989.1.10）J-PlatPat リンク

初代ゲームボーイ。発売日（1989.4.21）より前にきちんと出願しています。米国特許の図面には、手で持ったときの想定図（Fig.3）も描かれていました。

US5184830（出願日：1992.6.15）

ちょっと斜めになったセレクトボタン/スタートボタンなど、懐かしいですね。お小遣いでこっそりゲームボーイカラーを購入してプレイした記憶が蘇ってきました。

05 ツイスター

US3454279（出願日：1966.4.14）Google Patents リンク

なんて楽しそうな...！ この特許図面だけで、製品の魅力が存分に伝わってきます。出願から50年以上経ってもなお「宣伝広告機能」を備える、素敵な特許図面ですね。

06 パワプロクンポケット3

特開2002-191861（出願日：2000.12.22）J-PlatPat リンク

こちらはパワプロクンポケット3。ゲーム画面が忠実に図面に表れています。

07 ビーダマン

特許第3157106号 図1（出願日：1996.7.18）J-PlatPat リンク

ビー玉を飛ばす玩具「ビーダマン」にも特許があったのですね。

08 たまごっち

特開平10-232595 図2, 図11（出願日：1997.3.31）J-PlatPat リンク

社会現象にもなった「たまごっち」。筆者はプレイしたことがありませんが、こち亀を読むことでたまごっちに関する知識を得ていました。図11には、「第4の成長段階」としておやじっちらしきキャラクターが描かれています。

09 プリント倶楽部（プリクラ）

特許第3000527号 図1, 図7（出願日：1998.9.16）J-PlatPat リンク

こちらは全身撮影が可能なプリクラに関する特許。1995年に誕生したプリクラは胸から上しか撮影出来なかったものの、1997年には全身撮影が可能な機種が登場しました。（参考：プリントシール機 20年史）

10 ルーズソックス

特開2002-220711（出願日：2001.1.18）J-PlatPat リンク

こちらはルーズソックスが関連する特許出願。ルーズソックス全般の特許権という訳では無く、関連のアイデアについての出願です。

以上、子供時代に多くの人が触れたであろう懐かしい図面を紹介しました。何とも言えない懐かしさが込み上げてきたでしょうか？ お楽しみいただけたら幸いです。

ライティング：知財ライターUchida
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