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2025.08.25
レポート | 知財ハンターがやってみた
スマートグラス不要、180度映像の没入型カラオケ体験「パノラマプロジェクタールーム」を体験してみた

ブラザー工業株式会社は、新規事業創出の取り組みの一環として、180度の視界いっぱいに映像が広がりイマーシブ(没入感)を体験できる「パノラマプロジェクタールーム」の試験運用を開始している。
パノラマプロジェクタールームが設置されているのは、JOYSOUND渋谷道玄坂店(東京都渋谷区)、JOYSOUND池袋西口公園前店(東京都豊島区)、JOYSOUND金山店(愛知県名古屋市熱田区)の3店舗。カーブしたパノラマスクリーンに映し出される写真や映像が180度超の視界いっぱいに広がることで、スマートグラスなどの特別な機器を用いることなく、臨場感あふれるイマーシブな世界を体験することができる。
パノラマプロジェクタールームは、カーブしたパノラマスクリーンに、ブラザー工業の独自技術で可能となった投影システムによって、イマーシブ(没入)体験ができる空間。天井や壁側面に180度延長されたスクリーンいっぱいに映像が広がることで、まるでその場にいるようなイマーシブ感覚を味わうことができる特別ルームとなっている。
例えば、平面ではなくカーブしたスクリーンに映像を投影する場合、通常はスクリーンの形状に合わせた映像の調整が必要となるが、ブラザーの独自技術となる投影システムによって、既存の映像を投影するだけで、イマーシブ空間が目の前に広がるという。
今までに、パノラマプロジェクタールームの利用者は、カラオケでの利用はもちろん、ライブ映像を投影して仲間との推し活に利用するなど、利用者それぞれがユニークな形で楽しんでいるようだ。
知財図鑑ではJOYSOUND渋谷道玄坂店にてこの「パノラマプロジェクタールーム」を体験。
通常のカラオケと同様にカラオケ映像を再生するだけでなく、180度の視界いっぱいに投影された映像に囲まれながら、より没入感のある体験ができるほか、HDMIの外部入力にスマートフォン等を接続しての映像再生も可能だ。今回、実際にいくつかの没入感のある写真や映像をパノラマプロジェクタールームに投影させていただき、その立体感を体験してみた。
ロボットの上半身画像を投影した様子。迫り来るロボットの写真や映像が、「パノラマプロジェクタールーム」の没入感と相まって、より迫力ある投影となる。
なんてことない海の生き物の写真も、「パノラマプロジェクタールーム」で三面の壁全体に拡大投影することで、まるで水族館の巨大水槽の中にいるかのように、あるいは実際に海中で生き物たちに囲まれているかのような、迫力ある没入体験として楽しめた。
電車の運転席からの映像や乗り物系のゲーム動画は、180度スクリーンで楽しめる「パノラマプロジェクタールーム」での再生にぴったりだ。スマートグラス無しでも、立体的な没入空間を体験できる。
なお、パノラマプロジェクタールームは、ブラザー工業の新規事業創出の仕組みである「BAtON(バトン)」から誕生した開発中のプロジェクト。同社では、新規事業の創出を促進するため、新規事業のアイデアを社員が提案し、社内起業のような形で新規事業の立ち上げに取り組めるBAtONを2017年より運営している。BAtONは、新たなビジネスアイデアを持つ社員とそれを支援する仲間が事業や部門の垣根を越えて集い、自分たちが心から欲しいと思えるもの、作りたいものを作る機会を提供することを目的に運用されている。
料金も、通常のカラオケ料金と同額で利用できるこの空間。気になる人は足を運んで、没入型空間「パノラマプロジェクタールーム」を体感してみてはいかがだろうか。
Top Image : © スクリーン投影素材 :PIXTA