No.074
2020.03.11
“聴こえない音”で脳神経を活性化
ハイパーソニック・エフェクト
概要
ハイパーソニック・エフェクトとは、“周波数が高すぎて音として聴こえない音”が人間の脳の最深部を活性化して惹き起こすとする現象、学説。基幹脳が活性化すると、脳の「情動神経系」の働きが活発になり、美しさ・快さ・感動等を強く感じるほか、がんやウィルスから身を護る「自律神経系・内分泌系・免疫系」の働きが強くなるとされ、健康増進分野や都市工学のアプローチからも研究がなされている。加えて快楽の脳機能である「報酬系」の働きも活性化させ、人間の心身を総合的に幸福な状態に導く効果があると言われている。
なにがすごいのか?
超高周波音を聞くと基幹脳全体が活性化する
心身の機能全体がまとまって向上する
リラクゼーションにとどまらない幅広い応用可能性
なぜできるのか?
高周波成分の脳波に対する影響
26kHzを超える高周波成分は、単独では人間に音として聞こえないにもかかわらず、それを含んだ音はそれを除外した音にくらべて、脳波α波ポテンシャルを統計的に有意に増大させ、共存する可聴音をより快適に感受させる効果を持つ。
聴取方法による効果の増減
身体の遮音によって効果が減少するため、イヤホン聴取ではなくスピーカー聴取で効果が現れるとされる。受容経路の候補としては、骨伝導と体性感覚も仮に挙げられている。また、可聴音のみの聴取が暗騒音(日常的なレベルでの無音)より脳活動を減少させる現象も観測された。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
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