No.185
2020.08.21
人間のパワーを引き出す“着る”ロボット
パワードスーツ
概要
パワードスーツは、重量物の持ち上げ作業等で生じる、腰や腕など人体への負担を軽くする装置である。モーターや空気圧を利用して人間の力をサポートし、医療・介護分野や物流・荷役など重量物を扱う作業現場で活用されている。パワードウェアとも呼ばれ、リュックサックのように背負う形が主流で、高齢化社会や機械化の促進の流れの中でニーズが高まっている。
実現事例 実現プロジェクト
ATOUN MODEL Y
「ATOUN MODEL Y」は腰の動きをセンサーがとらえ、パワフルなモーターの力で重量物を持ったときにかかる腰部への負担を軽減する”着る”ロボット。スイッチを入れるだけで使用でき、着用者の動きに合わせてモード切り替えが可能で最適なアシストを提供する。4.5kgと比較的軽量で、腰部筋肉への負担を20%軽減、持ち上げ作業の効率を20%向上などの効果がある。パワードスーツ、またはパワードウェアとも呼ばれる。
なぜできるのか?
モーターや空気圧を利用し、人間の力をアシスト・最大化
人間の動きをセンサーが感知し、負荷がかかる部分を機械がサポートするため、少ない力でも重いものを運んだり持ち上げたりすることができる。使用することで疲労感が軽減するほか、完全に機械化できない作業の負担を軽くすることが可能。アシストするレベルや動くスピードを調節できるモデルも多い。
一般の利用者でも使いやすく手軽な仕様
リュックサックのように背負ったり、腰に巻いて装着するものが多く、軽量化も進んでいるため気軽に利用できるようになっている。また操作も比較的シンプルなため、特別な技術や知識がなくても導入できる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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