No.218

2020.12.09

美しさと実用性を兼ね備えた、発電するステンドグラス

Current Window

Current Window

概要

「Current Window」は太陽光発電が可能なステンドグラス。見た目は美しいステンドグラスだが、日差しによって発電することが可能で、蓄電された電気は棚部分にあるUSBポートから使用することができる。光を吸収することで発電する仕組みが主流である太陽光発電では、これまでソーラーパネルのほとんどが濃紺色だったが、この知財では違った仕組みを用いることで、パネルにさまざまな色を持たせることを可能にした。デザイン性と実用性を併せ持つCurrent Windowは今後、教会や学校などのより大きなスケールでの使用が期待されている。

なぜできるのか?

色素による発電

「色素増感太陽電池」と呼ばれる、植物の光合成プロセスに基づいた技術を使用しており、色素に光が当たったときに生成されるエネルギーを利用して発電している。さまざまな色素を用いることでカラーバリエーションのあるソーラーパネルを生み出した。

太陽光発電にデザインの要素を付加

これまでの太陽光発電のパネルは無機質でデザインの要素は希薄だったが、太陽電池をその他の物体(家具や装飾物など)に組み込む作品を多く手がけてきたデザイナーの視点によって、日常に美しく溶け込む機能的なプロダクトとなった。

相性のいい産業分野

住宅・不動産・建築

クリーンエネルギーを生み出す住宅の設計

生活・文化

避難所となる大型施設における停電時の予備電力

アート・エンターテインメント

会場の電力をすべてステンドグラスがまかなう、全周ガラス張りのイベントドーム

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。