No.220
2020.12.10
“自分らしい”反応をする人工知能
P.A.I.(パーソナル人工知能)
概要
「P.A.I.(Personal Artificial Intelligence:パーソナル人工知能)」は、デジタル化された意思をクラウドに配置することで、あらゆるデジタル作業をクローンに代替させるAIである。AIによる作業の代替技術自体は他にも存在するが、「P.A.I.」ではテンプレート化された機械的な反応を覚えさせるのではなく、個人の人格により近い反応を推測し再現できるようにさせる点が特長である。再現性を高めるためにEメールやSNSの情報が活用されており「もし本人ならばどのような反応をするか」を学習し、適切な言葉を選んでくれる。将来的には、コールセンターの業務や故人との会話、またAI同士を対話させることで複数人とのやりとりなどに活用されることが期待される。
なぜできるのか?
SNSを分析してユーザーを理解
FacebookやTwitterといったSNSでの言動のデータを蓄積して、ユーザーがどのようにメッセージに返信するかを人工知能が推定
AI同士のやりとりから学習
それぞれのユーザーの人工知能がやりとりをすることで、次第にコミュニケーションの質が向上
ユーザーの声や表情付きでよりリアルな会話に
ユーザーの声・写真・動画を資料として使い、本物の会話に近づくような工夫を施す
相性のいい産業分野
- AI
大切な人を亡くしてしまった後の悲しみを和らげるために、故人のAIとのコミュニケーションを通してケアを施すグリーフケア
- 医療・福祉
普段の表情や言動の分析を通して、時期ごとに変化がないかどうかをチェックし、予防医療に役立てる
- メディア・コミュニケーション
ビジネスや恋愛で事前に相性が良いかどうかをAI同士で検証しておいて人間関係のミスマッチを防ぐ
- 生活・文化
SNSの言動を他のユーザーと比較、分析して、自分の現在の環境・人間関係によるストレスが高くないか調べる
この知財の情報・出典
特開2019-139783
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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