No.266
2021.02.16
あらゆる動きを知財化するプラットフォーム
MOTIONBANK(モーションバンク)
概要
「MOTIONBANK(モーションバンク)」は、あらゆる動きをビッグデータ化し、さまざまな分野への活用を可能にするプラットフォーム。モーションセンシング技術を搭載したウェアラブルシステムによって、多種多様な「モーションデータ」を記録し、知財として保存・管理・活用することができる。「モーションデータ」とは、人や物などの動きを3D動画のかたちでデジタルデータ化したものであり、通常の動画(2D)と違い360度で動きを分析・比較できることが特徴である。「MOTIONBANK」による動きの知財化は、データ活用だけでなく、今まで考案者の権利を守ることが難しかったダンスなどの文化価値を保護し、無形資産への大きな認識変化をもたらすことだろう。今後は、データベースに蓄積された動きを混ぜ合わせることで、新しいモーションデータを生成するAI技術の開発も予定されている。
なぜできるのか?
複雑な動きに対応するモーションセンシング技術
動きのデータ化には、独自に有するモーションセンシング技術を使用しており、多種多様なモーションデータを記録し、複雑な動きでも細かいプロセスデータを取得・分析することができる。この技術によって、すでに14,000を超えるパターンのモーションデータが蓄積されており、それらを合成することも可能である。
手間がかからないデータ取得・活用
一般的に身体の動きをデータ化する場合は、専用の設備・人員を必要とする。これに対し「MOTIONBANK」は、ウェアラブルシステムによって場所を問わずにモーションデータを取得することができる。また、蓄積されたモーションデータは必要なものを3Dデータで取り出すことができるため、データ活用までの時間やコストを大幅に削減することが可能である。
相性のいい産業分野
- 生活・文化
動きの歴史的変化を分析しホログラム展示したダンス博物館
- アート・エンターテインメント
会場でのダンスパフォーマンスをリアルタイムで3Dホログラム化し自宅で体験
- スポーツ
蓄積されたプロ選手のフォームデータから自分の身体に適したフォームを分析
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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