No.280
Sponsored
2021.03.12
感性素材「αGEL」を用いた感触の見本帖
HAPTICS OF WONDER 12触αGEL見本帖

概要
「HAPTICS OF WONDER 12触αGEL見本帖」は、人間のからだ全体で感じる感覚「触覚(HAPTICS)」に着目して構成された、マテリアルの体感キットである。本キットでは、株式会社タイカの開発するαGEL(アルファゲル:シリコーンゲル)が備えもつ「やわらかさ」の魅力に注目し、人の感性に訴える12“触”のゲルについて、特徴と特性を織り交ぜて紹介。これまで機能面に着目されることの多かったαGELを、身近なプロダクトになぞらえたキャッチーなネーミングとアニメーションを用いて表現することで、素材としての活用をよりオープンにする試みとなっている。デザイナーやクリエイターなどの発想をサポートし、様々なプロダクトやサービスに「感性」が落とし込まれる豊かな未来の実現に貢献することが期待されている。
なにがすごいのか?
感触をイラスト、ネーミング、硬度、反発性、サンプルの触り心地から指標化した新しい試み
触覚研究で特に再現が難しい「やわらかさ」を多岐にわたりαGELで表現
感性に訴えるキャッチーなネーミングとアニメーション
なぜ生まれたのか?
衝撃吸収性や防振性など、その優れた機能性から電子機器やスポーツ用品をはじめとする実用品に多く採用されてきたαGELであるが、ユーザーからは、「触り心地が良い」「気持ち良い」のような触れた時の感覚に基づくフィードバックが多数集まった。そこで、素材としての機能性という軸だけではなく、感性に焦点を当てた活用を推進できないかと着想。よりオープンに感性価値を追求するべく、デザイナーやクリエイターとの共創を模索する「HAPTICS OF WONDER 12触αGEL見本帖」の開発に至った。
妄想プロジェクト 妄想プロジェクト

さわれる動物園
普段の生活では目にしない珍しい動物にも出会うことができる動物園。ただ、安全性の観点から全ての動物と触れ合うことは難しく、目で見るだけにとどまる体験がほとんどではないだろうか。
そんな時「αGEL」を活用した「さわれる動物園」があれば、動物の触感を起点とした体験が提供できるかもしれない。様々な表面感を再現することができる「αGEL」を使った動物のサンプルを各動物ごとに用意することで、ぷにぷにやぺたぺたといった質感で、実物の動物に触れているかのような体験を提供できるようになるはずだ。また、これまでは足を運ぶことが前提となっていた動物園であるが、XRなどの技術を掛け合わせることで、オンラインで接続した遠隔地の動物園での体験も可能となるかもしれない。
なぜできるのか?
αGELの「やわらかさ」
αGELはタイカが独自に開発したやわらかいゲル状素材であり、優れた衝撃吸収性、防振性、温度特性、耐久性を持ち合わせている。さらに、原料となる高分子の架橋密度や分子構造、溶媒量、添加物などの因子を変化させることで、その特性と触覚をコントロールすることができる。
触覚の体系化
素材の硬さを表す「アスカーC」と「針入度」、物体の落下時の高さに対する跳ね返りの比率を示す「反発弾性率」の3つの指標で特性を評価すると同時に、水平方向になぞる「併進運動」で得られる触感(横軸)と垂直に押し込む「押し込み動作」で得られる触感(縦軸)をもとにマッピング。これまで体系化されていなかった触覚のマッピングを実現した。
表面感の再現
上記の3つの指標が同様でも、「ざらついた感じ」「さらさら」など、独自技術で様々な表面感を再現することが可能。
クリエイティブへのこだわり
データのみでは伝えることの難しい触覚を「Vintage Eraser (ほどよく使った思い出の消しゴム)」のようにキャッチーなネーミングとポップなアニメーションで表現することで、誰もが手触りを想像しやすいよう工夫が凝らされている。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
αGEL、HAPTICS OF WONDER、感性素材は、日本および他の国々における株式会社タイカの登録商標または商標です。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。