No.297
2021.03.25
10代マイノリティ特化型アプリ
weBelong
概要
weBelongとは、米国に住む10代のマイノリティ(LGBTQやヒスパニック、黒人など)向けの匿名制コミュニティアプリ。生年月日、性別、ジェンダー、趣味、悩みなどを登録すると、アルゴリズムが自分に近い属性や関心を持つグループを表示する仕組みとなっており、ユーザーはそのグループ内で、互いの悩みや関心事をテキストでチャットできる。また、投稿内容は時間の経過とともに消えていくため自己表現がしやすく、ユーザは互いに励まし合いつつも、バッシングが生じない設計となっている。「自分と同じ属性の人と繋がれる、居心地の良い空間」を目指しており、将来的には日本を含む世界中のマイノリティのつながりニーズに応えていくことが期待される。
なぜできるのか?
マイノリティごとのコミュニティを提供
weBelongでは、自身のプロフィールや興味関心の項目を登録すると、アルゴリズムがその人に合ったコミュニティをおすすめしてくれる。ユーザーはそのグループ内で、同じような体験をしてきた人と通じ合い、支えあう、“ハグ”のような体験ができる。そのためユーザーの1日の滞在時間が平均40分と、他のソーシャルメディアに比べて長いのが特徴。
消えるルームが安心感を醸成
ルームはアクティビティがなければ消えていく仕様になっており、参加者は匿名性である。時間経過でルームと会話のやり取りが消えることによって、気軽な会話・悩みの相談がしやすい空気づくりが設計されており、「自分らしくいたい」という10代のマイノリティのニーズに応えている。
他人と比較しないシステム
フォロー・フォロワー数や「いいね」(同アプリでは「ハグ」と呼ぶ)の数を第三者からは確認できない仕様になっている。また、画像を多用せず、テキストと音声が主なやりとりのベースとなっていることも特徴。自分を良く見せようとしたり、アピールしたりするインセンティブが働かないため、「自分らしさ」を大切にできる。
相性のいい産業分野
- 生活・文化
同年代の共通項を持った他者との交流によって、不安感や孤独感の解消
- 教育・人材
学校以外の子ども達のコミュニティの場としての選択肢
- メディア・コミュニケーション
環境のハンディに関係なくマイノリティが必要とし興味のある情報が届くメディア運営
- 住宅・不動産・建築
地域に自分と同じマイノリティのコミュニティが存在するか可視化された上での街の選択
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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