No.333
2021.05.21
短時間・低コストで住宅をつくる商業建設用3Dプリンター
Vulcan Ⅱ(バルカンツー)
概要
Vulcan Ⅱ(バルカンツー)とは、安価な3Dプリント住宅を形成できる建築用3Dプリンターである。オペレーティングシステムにより、基本的なトレーニングさえ積めば少人数でも建築できるほか、プリント可能な領域が広く、建築速度も速い。また、造形材料の強度が既存の建築材料より高いことも特長。短時間で低コストの質の高い住宅を供給できるため、貧困地域の住宅問題の解決や被災地などでの活用が期待される。
なぜできるのか?
高いプリント能力
高さ8.5フィート(約2.6m)・幅28フィート(約8.5m)のプリント可能領域、水平方向に毎秒5~7インチ(12.7~17.8cm)の高速3Dプリントを実現。
既存の建築材料を超える強度
造形材料は、ポルトランドセメント(コンクリートの原料となるセメントの一つ)をベースとしたICONオリジナル混合セメントを使用。既存の建築材料の強度をはるかに超える6,000 psi(pound-force per square inch)の圧縮強度を持ち、費用対効果の高い住宅がプリント可能。
少人数での建築を可能にするオペレーティングシステム
フロアプランをプリント可能な構造に変換するオペレーティングシステムにより、高度な専門知識がなくても、小規模なチーム(4~6人)が基本的なトレーニングを積めば、3Dプリント住宅を建築できる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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