No.342

2021.06.09

映像内の個人情報をリアルタイムに取り除くモザイクAI

Masking-AI(マスキングAI)

マスキングAI

概要

Masking-AIとは、写真・映像内の人の顔や車のナンバープレートなどの個人情報を、自動かつリアルタイムに取り除くモザイクAI。個人情報に関わる要素を自動で認識し、ライブ配信など情報量の多い高精度の映像でも、リアルタイムでモザイク処理を行う。従来の技術では、撮影後に映像に写りこんだ個人情報を取り除いていたため、個人情報保護法への抵触やプライバシー問題発生のリスクが高く、映像データ活用のハードルが高かった。Masking-AIにより、ドライブレコーダー・監視カメラ・店舗カメラ・YouTubeなど映像データの活用促進が見込まれ、防犯を始めとする幅広い分野で新たな価値創造につながると期待される。

ai

なぜできるのか?

高精度で正確なモザイクAI

最先端技術を活用した独自のライブラリ(複数のプログラム部品を取り出してまとめたファイル)により、高精度な映像でもモザイク処理が可能。顔のモザイクでは91%、ドライブレコーダーでは96%の正確な処理を実現する。

超高速なリアルタイム処理

独自のアルゴリズムにより、高速でのモザイク処理が可能。顔では約30fps(fps:1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかの単位)、ナンバープレートでは約20fpsまでの映像について、リアルタイムで処理を行う。

個人情報を確実に保護するセキュリティ

独自のアルゴリズムを搭載したPCの提供や、ローカルネットワーク上でのAI実装により、高いセキュリティを実現。外部への情報流出リスクを押さえ、個人情報を保護する。

相性のいい産業分野

官公庁・自治体

ドライブレコーダーや監視カメラの映像活用による、犯罪検挙・未然防止

住宅・不動産・建築

定点カメラ映像などの活用による、人や車の動きを把握したインフラ整備や建設

製造業・メーカー

店舗カメラなどの活用による、購入時の人の動作に基づく商品・サービス開発

アート・エンターテインメント

世界各地の人々の姿を個人情報を秘匿したまま映し出すアート作品やパフォーマンス

メディア・コミュニケーション

リアルタイムでも編集不要で個人情報保護水準をクリアする、現場報道・映像撮影

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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